人文学部_学部案内2020
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39Courses¶東洋史分野分野では, 過去の「日本」について学ぶことを通して, 現在の「日本」を相対化し, 未来への展望を模索する研究をおこなっています。歴史的には「日本」という枠組みは自明ではなく, 国境を越えた交流や諸地域固有の文化も存在します。「日本」を越える思考と, 内に諸地域社会の個性を考察する態度が必須となります。日本史分野のカリキュラムは, 演習や講義を通じて, 日本史に関する素養を獲得できるように構成されています。皆さんも信州大学人文学部で, 自分の頭で考える, 学問としての日本史学にふれてみませんか。̶歴史学の東洋史分野では, 中国史を中心にアジアの歴史について学びます。| アジアと向き合う |今, いちばん元気なアジアを相手にします。アジアの人々が, 今, 何を感じ, 何を考え生きているのか。それを探るのが世界史専攻(アジア史)です。歴史は昔のことではなく, 今を生きる人々が, これまでたどってきた道のりのこと。歴史は, 今につながっています。| 中国語を生かす |1年次に中国語を学んだ人たちは, ぜひそれを生かす分野を選んだらよいと思います。主に中国史を勉強するアジア史では中国語をフルに活用します。中国語やハングルなどアジアの言葉を使ってアジアの人々と理解しあえるようになれば, 世界が広がります。もちろん中国語を選択しなかった人たちもアジア史に進学できます。| 日中関係を考える |なぜ日中関係はこじれているか, その背景や事情を冷静に考えていく場にもなります。今から約30年前の1980年代前半, 日中両国の民衆は互いに「好感度」最高の関係でした。ではそれは, どんな事情で変わってきたのか, また, これから, どう変えていけるのか。100年前の中国人の日本留学ブームや70年前の日中戦争なども含め, 客観的に日中両国の史料を読み進め, さまざまな角度から, じっくりみていきます。| 卒論は誰もが書けるもの |アジア史は卒論を書くのが難しい, とも言われます。確かに今ま

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