人文学部研究紹介2019-2020
28/40

26経 歴●研究分野比較言語文化コース所属学会と学会での活動主要学術研究業績研究から広がる未来と将来の進路フランス文学フランス語学・フランス文学分野●現在の研究テーマ1.フランスにおける詩と音楽との関係についての研究。2.シャンソンの歴史とシャンソン文化論。 以上の研究テーマを踏まえて,現在は科研の研究課題として,19世紀中葉から20世紀初頭にかけてのシャンソン作家の諸相及びシャンソンと文学との影響関係についての研究に従事している。それに関連して,モンマルトルに開花した「シャ・ノワール」などの文芸キャバレーの実相と,シャンソニエと作家や詩人や芸術家たちの交流と,そこから生まれてきた新たな文化・芸術についての研究を進めている。最近の研究テーマである文芸シャンソンの成立過程や,当時活躍したシャンソニエの果たした役割を明らかにすることで,フランスにおいてシャンソンがどのように発展してきたかを多角的な視座から探求している。これにより日本におけるシャンソンの学術的研究の基盤を構築することを目指している。1.キャバレーとシャンソン「シャ・ノワール」を中心にして,『シャンソン・フランセーズ研究』第8号(pp.63-84),2016年,文芸キャバレー「シャ・ノワール」で歌われたシャンソンの考察。2.19世紀パリにおけるキャバレーと新聞,『シャンソン・フランセーズ研究』第7号(pp.63-80),2015年,19世紀パリのキャバレーと新聞との関係の考察。3.ベルエポックとシャンソン-カフェ・コンセールのスターたち,『広島大学フランス文学研究』31号(pp.1-16),2011年,ベルエポック期のカフェ・コンセールで活躍したスター歌手たちの紹介とシャンソンを巡る時代背景の考察。4.フランス詩と音楽-フランス・ルネサンス期の詩と音楽,『シャンソン・フランセーズ研究』第3号(pp.36-54),2011年,ロンサールを中心にフランス・ルネサンス期の詩と音楽の関係を考察。5.アラゴンとシャンソン,『シャンソン・フランセーズ研究』第2号(pp.1-20),2010年,アラゴンの詩をシャンソン化したジャン・フェラとブラッサンスを取り上げ,原詩とその変容の様を検討。1.日本フランス語フランス文学会会員(1983年4月~現在に至る)2.日本音楽学会会員(2003年6月~現在に至る)3.シャンソン研究会代表(2005年4月~現在に至る)毎年2回の研究会開催と年1回発行の研究誌『シャンソン・フランセーズ研究』の編集に従事。1986年4月 広島大学文学部助手(1987年3月迄)1987年4月 信州大学人文学部助手(1988年3月迄)1988年4月 信州大学人文学部助教授(2007年3月迄)2007年4月 信州大学人文学部准教授(呼称変更による,2008年12月迄)2008年1月 信州大学人文学部教授(現在に至る)●教授 吉田 正明

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る