人文学部研究紹介2019-2020
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21経 歴●研究分野比較言語文化コース所属学会と学会での活動主要学術研究業績研究から広がる未来と将来の進路日仏比較文学,フランス文学比較文学分野●現在の研究テーマ1.比較文学 a) 日本におけるフランス文学(フランスの象徴詩は日本でどんなふうに受けいれられたのか?等) b) フランスにおける日本文学(日本の俳句はフランスでどんなふうに受けいれられたのか?等) c) 近代日本人のフランス体験(両大戦間期のパリにおける日本人の出版活動を中心に)2.フランス文学 a) 両大戦間期のフランス文学(サン=テグジュペリ,ラディゲ,ボーヴ etc.の読み直しと翻訳) b) 現代フランス小説(自伝の現代的形態としての「家系の物語」を中心に)文学の研究というのは,他者との(そして,多くの場合は「死者」との)対話に似ています。ときには,威勢よく雄弁をふるっている連中の陰にひっそりとたたずむ人の,消え入りそうな声に耳を傾けることもあるでしょう。そんな経験を積むことでどれだけ将来が広がるのか,それはよく分かりませんが,もしかすると,この(たぶんあまり面白くもない)人生が,少しは味わい深いものに思えるかもしれません。〜著書〜・La Réception de Rimbaud au Japon. 1907-1956, Atelier National de Reproduction des Thèses・松崎碩子,和田桂子,和田博文編『両大戦間の日仏文化交流』ゆまに書房 平成27年(共著。『ルヴュ・フランコ・ニッポンヌ』とルネ・モーブラン」p. 91-109 担当)〜論文〜・「金子光晴のパリ暮らし―読書―」 Quatre Vents 第8号 平成22年 p. 74-92 ・「『日佛評論』について―アミラル・ムーシェ街二十二番地―」 松尾邦之助『巴里物語[2010年復刻版]』社会評論社 平成22年 p. 341-362に「資料論文」として掲載(初出は『比較文学年誌』第41号)〜翻訳〜・サン=テグジュペリ『人間の大地』 光文社古典新訳文庫 平成27年・エマニュエル・ボーヴ『ぼくのともだち』 白水Uブックス 平成25年日本フランス語フランス文学会日本比較文学会平成2年3月   早稲田大学第一文学部卒業平成15年6月   パリ第四大学博士課程修了(文学博士)平成16年4月   早稲田大学比較文学研究室助手(平成18年3月まで)平成16年10月 信州大学人文学部助教授(平成19年4月に准教授に職名変更。平成30年3月まで)平成30年4月   信州大学人文学部教授(現在に至る)●教授 澁谷 豊

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