人文学部研究紹介2019-2020
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15経 歴●研究分野所属学会と学会での活動主要学術研究業績研究から広がる未来と将来の進路心理学・社会心理学コース社会心理学,グループ・ダイナミックスコミュニティ心理学社会心理学分野●現在の研究テーマ1.集団・地域への所属と愛着   地域への愛着やコミュニティ意識が生活満足や居住継続意図などに与える影響過程や,集団への所属意識が高いがゆえに生じてしまう偏見や差別,ステレオタイプの問題を研究しています。2.人と場所の相互作用   「場所」のもつ魅力が,移動すること(旅行や転居など)にどのような影響を与えるのか,また,どのような場所づくりを目指すべきなのか考えています。地域や場所の問題を取り扱う中で安心できる場所についても考えるようになり,サードプレイスの機能,子どもの危険認知や安全意識の研究も行っています。3.「道」と「歩くこと」の社会心理学   巡礼,登山行動,観光といった行為が自己過程に与える影響について実証的に研究しています。総合的に,人が場所とどのように関わるのか,その心のメカニズムを明らかにしていきたいと考えています。4.写真を用いた調査法(写真投影法・PEN-A)の開発・応用。人は,地域や集団から離れて生きていくことは出来ません。地域や集団と快適に関わる方法を知っていれば,より良く生きていくことが出来ます。これらの知識や経験は,「仕事」としてまちづくりや組織作りに関わる際に役立つだけでなく,「一個人」として生きる上でも有益なものとなるでしょう。【論文】 「登山行動に関する社会心理学的研究」 関西学院大学社会学部紀要,120,167-180(2015) 「写真投影法による子どもの危険認知の把握」 コミュニティ心理学研究, 18(1),21-41(2014)  (日本コミュニティ心理学会 若手学会員研究・実践奨励賞 受賞) 「写真投影法による所属大学の社会的アイデンティティの測定」行動計量学,36(1),1-14(2009)  (日本行動計量学会 肥田野直・水野欽司賞 受賞) 「共有集団イメージ法を用いた集団間関係の解析の試み」実験社会心理学研究,48(1),1-16(2008)  (日本グループ・ダイナミックス学会優秀論文賞 受賞)【著書】 『ワードマップ コミュニティ心理学』(共編著) 新曜社 (2019) 『コミュニティの社会心理学』(共編著) ナカニシヤ出版 (2013) 『集団間関係の測定に関する社会心理学的研究』(単著)関西学院大学出版会(2010) 『集団間関係の社会心理学 北米と欧州における理論の系譜と発展』(共編訳)晃洋書房(2010)【所属学会】日本社会心理学会・日本グループ・ダイナミックス学会・日本行動計量学会・社会調査協会      日本質的心理学会・日本心理学会・日本コミュニティ心理学会・日本観光研究学会【学会役員】日本コミュニティ心理学会理事・日本コミュニティ心理学会編集委員2006年 関西学院大学大学院社会学研究科 博士後期課程単位取得満期退学2008年 博士(社会学)取得2009年 関西学院大学社会学部 助教2012年 信州大学人文学部 准教授●准教授 岡本 卓也

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