農学部学部案内2019
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●現在取り組んでいる研究テーマは?森林火災と様々な要素の関係を調べ、森林火災がどのように拡大するのかをコンピュータでシミュレーションし、森林火災の予防や避難に役立てることを目指しています。●将来の夢は?多くの人に森林・樹木の魅力を伝え、人間にとって森林が身近な存在であるようにしたいです。●農学部の雰囲気を一言で表すと?「自由」です。一歩踏み出せば山や森林があり、動物や虫たちの存在を感じることができます。豊かな自然の中で、皆がのびのびと暮らしています。●後輩へのメッセージをお願いします。大学生として新たな生活が始まれば、今まで知らなかった世界や様々な人と出会えると思います。ひとつひとつの出会いを大切にし、どんなことにでも挑戦してみて欲しいです。造林学研究室では、森林の持つ諸機能を適切に発揮させ、生態系サービス(=自然の恵み)を享受することを目的に、樹木の挙動や森林の動態を、立地条件との関係から長期的に調べています。森林生態系を理解する研究や、森林生態系を制御する技術開発を通じて、循環型社会の創出に寄与できます。研究紹介土砂の生産や流出が活発な我が国では、斜面崩壊や土石流などの土砂災害が毎年のように発生しています。流域保全学研究室では、どこでどのように土砂が生産されて流出するのか、降水がどのように浸透し、斜面の安定にどんな影響を与えるのかを明らかにするために、フィールド調査を中心とした研究を行っています。造園学研究室では、国内外の総合的な環境デザインの成功モデルの計画論的な調査研究を行うとともに、その日本における地域再生計画や、公園緑地計画への応用について実践的な調査研究を行っています。ランドスケープ・デザインは近代造園学とも呼ばれ、環境の保護と開発の両立を実現する分野です。16木材利用学研究室では、樹幹中に木材を形成するという樹木特有の仕組みの解明や、植物にとって最も重要なイオンであるカリウムイオンを細胞内外に輸送する膜タンパク質(膜輸送体)をコードする遺伝子の解析を主なテーマとして、樹木の生命活動の仕組みや生命活動により生み出される木材の性質について細胞・遺伝子レベルで研究を行っています。学生VoiceResearch 森林・環境共生学コース4年鈴木 あかりさん(出身地/埼玉県)

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