農学部学部案内2019
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野菜や果物に秘められた力を最先端のテクノロジーで解明●現在取り組んでいる研究テーマは?カリンの加熱加工時の着色機構を調べています。カリンは加熱加工すると赤くなるのですが、その仕組みは未だにわかっていません。現在は研究で重要となるカリンの加工を失敗せずにやることから始めています。●将来の夢は?食品の会社に就職したいと思っています。「充実した食と人をつなぐ」ことを念頭に置き、いろんな人の食事が少しでも楽しくなるようなお手伝いがしたいです。●農学部の雰囲気を一言で表すと?自然に囲まれた落ち着いた場所であるため、誘惑がなく自分のやりたいことに思い切り取り組める環境です。●後輩へのメッセージをお願いします。気楽に失敗できるのは学生の間だけだと思います。勉強や娯楽に対して「やってみたい」とおもったら先延ばしにせず全力で挑戦していろいろな事を学ぶと楽しいと思います。青果物機能学研究室では、野菜や果物に含まれる有用成分を調べ活用する研究や、栽培・貯蔵・調理加工などの取扱い条件が品質や成分に及ぼす影響を調べる研究を行っています。青果物とうまく向き合いその恩恵にあずかりつつ、人と環境にやさしい園芸利用を目指します。研究紹介作物学研究室では、イネ・ソバ・ダイズなどの作物の生産性、品質やストレス耐性を高めるため、携帯型光合成測定装置(1)での光合成測定、土壌養分の分析、電子顕微鏡による組織観察(2)などを行っています。雑草学研究室では、外来植物の地理的・空間分布の解明に関わる研究に取り組んでいます。雑草の分布状況を簡易に把握する方法を確立し、早期に発見、対策することで、農業生産や生態系への影響を軽減させることができます。14国際地域開発学研究室では、開発途上国や長野県の農村に入り、農業・加工業・畜産業や地域の生活・教育・普及活動・集落の組織活動を学びます。地域の人々と交流しながら、開発学・経営学・普及学的視点で社会調査を行うことで地域の魅力や課題を見出し、課題解決を目指した実践的研究を行います。地域の「食」を考え、生活の価値観・幸福感についても議論します。学生VoiceResearch 植物資源科学コース4年林 響子さん(出身地/神奈川県)

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