農学部学部案内2019
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研究紹介●現在取り組んでいる研究テーマは?家畜の乳生産量の向上を目指し、乳腺組織における発達メカニズムの解明に取り組んでいます。特に、乳量の制御に関わる「オキシトシン」というホルモンについて、実際に乳腺細胞やマウスを用いて実験を行っています。●将来の夢は?公務員として、国や地域の行政に携わり、住民の日々の暮らしをサポートできるような仕事につきたいと思っています。●農学部の雰囲気を一言で表すと?キャンパス内に緑が多く、ゆったりとした雰囲気の中でキャンパスライフを送ることができます。また、1つのキャンパスで成り立っているので、学年・コース問わず、学生同士とても仲が良いです。●後輩へのメッセージをお願いします。信州大学農学部は、広大な自然を生かしたフィールドワークや、先生方のユニークな講義に加え、研究室の分野もバラエティー豊かで、たくさんの学びの場があります。自分のやりたいことをぜひ見つけにきてください。動物行動管理学研究室では、ウシやヒツジといった農用動物(家畜)、動物園で飼育されている展示動物、農林産物を食い荒らすニホンジカなどの野生動物を対象に、彼らがストレスを感じることなく生活できる環境を提案し、両者の良好な関係が築ける生産、飼育環境、生息環境の構築を目指しています。動物生体機構学研究室は、動物解剖組織学の研究室です。「食べる」をキーワードに、様々な染色方法を駆使し、光学顕微鏡・走査型共焦点レーザー顕微鏡や電子顕微鏡などを用いて研究を行っています。消化管における神経-内分泌-免疫系のクロストークを解明できれば、「食べる」ことにより、血糖調節や粘膜免疫などの生体機能を制御することが可能になるかも知れません。動物栄養飼料学研究室では、農産および食品バイオマスを飼料原料として再利用するための技術開発を目指しています。現在は、リンゴジュース粕からキノコ培地を作り(左)、キノコ廃培地から牛用飼料を作る(右)ための分野横断的研究を行っています。また、養鶏場からの窒素排出量を減少させ得る給餌プログラムおよび排泄物処理方法の開発を、海外の大学と共同で研究しています。生殖細胞工学研究室では、体内現象である卵母細胞の発育過程を解明するため、体外で卵巣・卵母細胞を培養・観察する技術の開発について研究を行っています。この技術を用い、哺乳類の卵巣内に存在する数千から数万個の卵母細胞からどのようにして排卵される卵母細胞が選抜されるのかを明らかにし、産業動物の効率的な生産・増産、絶滅危惧種動物の保存への応用を目指しています。12学生VoiceResearch 動物資源生命科学コース4年金正 菜々さん(出身地/奈良県)

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