研究紹介2019-2020
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39 【生体分子イノベーション部門】 食品素材や生物資源由来の先進農学研究の成果を、分子レベルからアプローチし、医農連携をキーワードに機能性食品開発や創薬に応用しています。来るべき予防医学の時代に先駆けて、国内有数の信州バイオインダストリーとの連携により、世界トップレベルの長寿エリアにふさわしい信州バイオバレーの形成を目指します。 先鋭領域融合研究群 バイオメディカル研究所 生体分子イノベーション部門 Institute for Biomedical Sciences 【研究所の概要】 バイオメディカル研究所では、ユニークな生命科学・医学研究を有機的・学際的に融合し、イノベーション創出を実現する研究を推進しています。とくに生命科学の独創的研究を深化させるべく、他分野と連携し、強力なユニット体制のもと、人・知・物を好循環させて、世界と戦う成果を生み出し続けるという使命を帯びています。また、生命科学系大学院と一体となった教育研究拠点を形成し、基礎から社会実装までの様々なステージの高度専門能力を備えた人材の育成と、国際活動を実体験することにより、グローバルな視点を有する社会のリーダーの育成も重要なミッションの一つです。バイオメディカル研究所は、ライフイノベーション部門・ニューロヘルスイノベーション部門・バイオテクノロジー部門・生体分子イノベーション部門の4部門から構成され、中でも生体分子イノベーション部門は伊那キャンパス(農学部)が主導しています。 【研究所の目標】 ●医学・農学および周辺学際領域の英知を結集した生命科学研究を推進し、超高齢化社会に貢献 ●分野横断的融合により、プロジェクトベースの流動的な組織を構築 ●研究所間連携・大学間連携・産学官連携・国際連携研究を重点強化 ●若手研究者(ライジングスター)を育成し、世界と戦うスーパースターを輩出 研究所の詳細は、下記HPをご覧ください。 http://www.shinshu-u.ac.jp/institution/ibs/ 【研究所の組織】 ●ライフイノベーション部門(松本キャンパス) ●ニューロヘルスイノベーション部門(松本キャンパス) ●バイオテクノロジー部門(松本キャンパス) ●生体分子イノベーション部門(伊那キャンパス) 【教員の紹介】 部門長:下里剛士 教授 専任教員:真壁秀文 教授、片山茂 准教授、保坂毅 准教授、米倉真一 准教授、伊原正喜 准教授、梅澤公二 助教、 荻田佑 助教、重盛駿 助教、Patipark Kueanjinda 助教 Patipark Kueanjinda 助教 食品因子の新たな機能性として、認知機能改善作用や皮膚老化抑制作用が報告されています。私は、これらの活性成分を同定するうえで、エクソソーム(細胞外小胞)やマイクロRNA(miRNA)が関与していると仮説し、その検証を進めています。 食品由来エクソソームの可能性を探る! 食品機能を仲介するマイクロRNA・エクソソーム研究 重盛 駿 助教 信州大学大学院総合工学系研究科修了、筑波大学医学医療系研究員、助教を経て、2019年4月より現職。 研究分野は、動物生命科学、乳酸菌科学。 乳酸菌は、ヒトや動物の健康に寄与する「善玉菌」として、古くから親しまれてきた細菌です。私は、乳酸菌の遺伝子を開発することで、新しい健康機能を発揮する“次世代乳酸菌”の創出に取り組んでいます。また、創出した乳酸菌の効果を調べる実証型研究を実施しています。 “次世代乳酸菌”を創る・評価する “次世代乳酸菌”の創出と評価の流れ Chulalongkorn大学大学院修了、Mahidol大学医学部シリラート病院博士研究員を経て、2019年4月より現職。 研究分野は、免疫学、医学微生物学。

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