研究紹介2019-2020
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12 鏡味 裕 教授 帯広畜産大学、名古屋大学農学研究科で動物育種学を専攻し、ゲルフ大学で研究員として研究した。信州大学において幹細胞分化制御による有用動物生産に関する教育研究を推進している。 幹細胞は家禽育種の改良に多大な期待が寄せられる 組 ゲノム編集によるアレルゲン低減化の試み Scientific Reports (Nature publishing)での公表 幹細胞による新たな有用動物創出 幹細胞工学を応用した、家畜育種、新規有用動物創出、臓器再生、環境保全、等に関する教育研究を行っています。当分野で、世界を先導する独創的研究成果を挙げています。 幹細胞を動物生産に活用する 動物発生遺伝学研究室 研究から広がる未来 卒業後の未来像 動 物 資 源 生命科学コース 当研究室では、骨格筋幹細胞を用い、筋肉が再生する仕組みを研究します。また、幹細胞を活性化する分子を探索し、筋肉の健康を保ち、超高齢社会の克服に役立つ食品や医薬品の開発も目指します。私たちが発見した、筋肉の分化を誘導する分子は、癌の抑制や再生医療への応用展開も期待されています。 筋肉はまた、食肉としても私たちに身近な存在です。筋肉の研究は、畜産動物による食肉の生産とも深く関係しています。私たちは、マウスやヒトの研究で得られた成果を、ニワトリなどの家禽にも適用していきます。 研究から広がる未来 最新の分子細胞生物学の知識や技術を学ぶとともに、研究テーマに関連する医学・生物学を勉強することで、広い視野から問題を解決する能力を養います。 将来は各分野で研究・技術職での活躍が期待されます。 卒業後の未来像 筋肉の機能低下を予防し、 健康長寿社会の実現を 高谷 智英 助教 博士(医学)。ミネソタ大学研究員を経て、2015年より現職。「動く細胞」である筋肉に魅かれて、骨格筋や心臓の疾患・再生の研究を行ってきた。専門は幹細胞生物学。医農連携の新しい研究を開拓していきたい。 分子細胞機能学 研究室 健康で活動的な生活を送るには、全身の筋肉の働きが不可欠です。日本は長寿国家ですが、平均寿命と、自立した生活を送れる「健康寿命」の間には、約10年の差があります。心臓病・動脈硬化・寝たきりといった筋肉の病気を予防することが、健康長寿社会の実現には必要です。 私たちの研究室では、幹細胞生物学の智識と技術を駆使し、病気の背景にある生命原理の解明に挑んでいます。さらに、筋疾患の予防や治療に有用な食品・医薬品の創製を目指し、生物学・農学・医学・薬学の領域にまたがる、ユニークな研究活動を展開しています。(http://t-takaya.net/) マウス骨格筋幹細胞(0日目)から筋肉細胞(4日目)への分化を捉えた顕微鏡写真。細胞のダイナミックな変化は幹細胞研究の大きな魅力であり、醍醐味です。 骨格筋幹細胞を活性化する新規分子の一例 ミオシン / 核 0日目 2日目 4日目 明視野 動 物 資 源 生命科学コース 最近の学生の主要進路等 *博士課程:自治医大助教、基礎生物学研究所研究員、 国立遺伝学研究所研究員 *修士課程:福島県職員、名古屋市職員、交野市職員、 各種企業研究員・職員 *学部:大学院進学、胚培養師、各種企業職員、等

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