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大学史アーカイブス(※冒頭のあいさつと学報規程部分を抜粋)(信州大学初代学長 任期:昭和二十五年六月十三日〜昭和二十九年九月十五日)(二十五)信州大学広報誌の原点。写真右:初代学長の高橋純一氏。昭和25年10月30日の開学記念式典での学長式辞。写真左:信州大学学報創刊号 B5判12ページの謄写板刷りで、主に人事や学生数などの情報を掲載。 今度 漸くにして我が信州大学にも学報が発刊されることになつた事は御同慶にたえない。学報と云うものは、その性質上、公式的で記録的で備忘的であり、必しも『報導』的で無く況んや宣伝的なものでもない、これがために、その刊行者も受配者も共に冷淡になり勝ちであつて、単に御役目的な学報が存在すると云う結果になり易い。 この点に就ては、刊行者当事者の堅実な決意があるそうであるから、希くは一般の親切と創意工夫をこらして、その効率の向上を期して貰いたい。実に各学部が散在して居る本学の如き場合 特に斯様な機関が必要であることは申す迄もない。 この学報を以て各学部をつなぐ一つの紐帯の役目をする様にでも発展させようと云う目標の下に各位の協力が望ましい次第である。◎信州大学学報規程(昭和二五、五、一七 信州大学協議会決定)第一條 信州大学の主として事務上の諸通報事項を学内に周知 させ、あわせて相互の事務連絡の円滑をはかるため信州大学 学報(以下学報という)を発行する。第二條 学報の発行者は事務局長とし、庶務課において発行事 務を取扱うものとする。第三條 学報に掲載するものは次の諸事項のうち特に学内に周 知させる必要のあるものとする。創刊の辞 學長 高橋 純一「信州大學斈報 昭和廿五年九月一日 創刊号」のご紹介

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