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13うというのも学生のアイデアです」と実行委員長の小林優貴さん(経法学部2年)は振り返ります。会場中央には「しごとーくエリア」という学生と社会人が膝を交えてざっくばらんに語り合う場が設けられました。「『しごとーく』に学生たちが本当に来てくれるのか最後まで不安でした。こんなにも参加してくれるとは思わなかったのでうれしいです!」そう笑顔で話すのはイベント中の企画運営・進行管理を担当した企画リーダー茂木結奈さん(経法学部2年)。企画内容の練り上げか本格的な就職活動に入る前の学生にとって、将来の働き方について考えたり、社会人と仕事について話をしたりする機会はあまり多くありません。そこで信州大学キャリア教育・サポートセンターでは、キャリア教育の一環として会社説明会や面接の場ではなかなか聞けない「働くことのリアル」について学生と社会人が気軽に対話し交流するトークイベント「しごとーく」を定期的に実施してきました。「大しごとーく」はその規模を大幅に拡大。学生が学生の視点で企画・運営を行う新しいスタイルのキャリア教育イベントという点でも特徴的な取り組みです。イベント当日、会場には各社・団体の製品・サービスを紹介するブースが並んでいました。一見合同企業説明会のようですが、ブースをよく見ると企業名より大きく掲げられていたのは、この日のために出展者が用意したキャッチフレーズ。「公務員がカタイなんていつの話だ!」「電気を止めるな!」など何ともユニークです。「どうやったらトークが生まれるのか、その仕掛け作りに苦労しました。学生同士アイデアを何度も出し合いました。自己紹介カードやキャッチフレーズを掲げてもらおターゲットは低年次の学生!スーツ不要、求人活動禁止、大学生が考えたキャリアイベント信州大学や長野大学、松本大学の学生たちが中心となった実行委員会で企画・主催した初のイベント「大しごとーくin信州2018」が、平成30年12月8日、信州大学松本キャンパスで開催されました。学生と社会人が気軽に対話し交流することを目的としたイベントで、当日は約80の長野県企業・団体がブースを出展。信州大学の学生たちのほか長野大学や県内の高校生なども来場し、未来の生き方・働き方について社会人の皆さんと語らいました。イベントを主導した学生たちが「大しごとーく」に込めた思いとは―。イベント当日の様子とともにご紹介します。(文・柳澤 愛由)大学生の視点で「生き方・働き方」を企業・団体と一緒に考える。実行委員長の小林優貴さん(右)と企画リーダーの茂木結奈さん。LIDとはローカル・イノベーター養成コースの略学生と社会人それぞれのリアルを知る
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