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06「信大クリスタル」が高い機能を発揮する秘密を、浄水器を利用する一般消費者にもわかりやすいマンガで説明、フライヤー裏面に掲載した。ミルフィーユに似た三チタン酸ナトリウムの層状結晶の層間に鉛イオンが吸着されるイメージCG。手嶋教授より技術説明の際に投影された。国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)では、「すべての人に安全な飲み水への普遍的なアクセスを確保すること」を目標のひとつとしています。水問題を抱える国はまだ数多くあります。今後、世界展開を見据え開発中なのが、水につけるようにして浄水する「ティーバッグ型」の製品です。「ティーバッグ型であれば、ボトル以上に、いつでもどこでも浄水が可能です。各国の水事情に合わせたオンデマンドな結晶材料を作ることができれば、SDGsにも貢献する製品開発ができるのではないかと考えています」(手嶋教授)。「信大クリスタル」の可能性は浄水器だけではありません。信州大学は長野県と連携し、「革新的無機結晶材料技術の産業実装による信州型地域イノベーション・エコシステム」を展開し「信大クリスタル」の産業実装を目指しており、浄水器はその製品化第1号となりました。フラックス法でつくる「信大クリスタル」はこの事業のコア材料であり、浄水器のほかにも、高機能・高耐久な生体適合材料、電気自動車などの次世代リチウムイオン二次電池用材料の開発も同時に進められています。「信大クリスタルが拓く新しい未来をつくりたい」(手嶋教授)。…この発表において「信大クリスタル」を商標化、さらに広く展開していくと伺いましたが、輝かしい未来を照らすぴったりな名称、という印象を受けました。SDGsに貢献!世界展開を視野に入れたティーバッグ型も開発中信大フラックス法による結晶育成技術と地域イノベーション・エコシステム開発中のティーバッグ型の参考品。パッケージに国旗を記載したとおり、その国の水事情により除去する物質を変えることができる。トラベル用などを視野に開発を進めている。

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