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ローカル・イノベーション・フォーラム【バース】に見る「ローカル・イノベーター養成コース」のリアル感LocalInnovationForum平成30年3月9日に開催された「ローカル・イノベーション・フォーラムØ【バース】」の様子。各地の地域イノベーターによる講演や学生らによるプレゼン、ワークショップが行われました。Ø【バース】は、始まりを意味します。今後このフォーラムは、学生が「リアル・プロジェクト・マネジメント・ゼミ(2年次後期)」の中で主体的に運営し、企画や調整、プレゼンテーション、ワークショップ運営の実践力を身に付けます。04信州大学は、キャンパスが長野県内に広域的に配置されていますが、1年次は、全学部の学生が松本キャンパスで共通教育科目によって教養を深めます。そして、2年次以降は、各キャンパスのそれぞれの学部・学科で学び、自身の専門性を高めていくことになります。しかし、複雑化する現代社会においては、専門性に加え、従来の仕事の枠を超えたジェネラリスト的感性、グローバルな視点など、幅広い知見と実践力が求められることも多くなってきました。自ら地域に飛び出せる公務員、海外で働く技術者、新しい学びを作る教職員など―、社会や組織を牽引する「高度キャリア人材」の育成が求められているのです。そのため、教養や専門分野のみならず、社会から求められる幅広い実践力を身につけることのできる共通教育の変革と進化が、大学の課題でもありました。そこで信州大学が新たに用意した教育プログラムが、「全学横断特別教育プログラム」です。「全学横断特別教育プログラム」は、①ローカル・イノベーター養成コース(平成29独自のカリキュラム、「全学横断特別教育プログラム」とは?年度以降に入学した学生が対象)、②グローバルコア人材養成コース(平成30年度以降に入学した学生が対象)、③グリーンマネージャー養成コース(仮称・履修準備中)の3コースからなります。これまでも、共通教育科目の中に地域や国際理解に関連する授業はありましたが、コースとして体系化したことで、履修を希望する学生たちが明確な目的意識を持って授業に臨むことができるようにもなります。「全学横断特別教育プログラム」の新規性・最大の特徴は、専門教育に移行する2年次以降も、段階的な実践プログラムが多数用意されていることにあります。2年次以降は、各学部で実施される専門科目と並行して授業が進むため、学生たちには、より学習密度の濃い「副専攻」を選択するような、従来の共通教育とは異なる意識を持ったコース選択をしてもらうことになります。(※ローカル・イノベーター養成コースは、選考基準と定員があり、1年次プログラムを修了した学生から2年次以降の受講者を、グローバルコア人材養成コースのBASICコースは希望者全員が履修可能、ADVANCEDコースはその修了者の中で希望者が履修可能、と若干仕組みが異なります)ローカル・イノベーター養成コースは昨年度から履修が始まっており、今年度で2年目。グローバルコア人材養成コースは今年度から履修が始まっています。今後は、3つのコースが連携し合いながら授業を実施することも想定されています。将来的には、ローカルとグローバル的感性を併せ持った“グローカル”な人材の育成なども目指します。従来の仕事の枠組みを超えることのできる、ユニークな発想力と実践力を持った人材を育成するために生まれた本プログラム。学生たちにとっては、在学中から社会に出た後の自身のキャリアプランについて、具体的に体験をしながら、幅広い知見を深めることのできるチャンスです。次ページからは、既に履修が始まっている2つのコースについて、各コースの代表教員からお聞きした概要をご紹介します。実践力を持った高度キャリア人材を育成ローカル・イノベーター養成コース(2017~)グローバルコア人材養成コース(2018~)グリーンマネージャー養成コース(仮称)(2019~を予定)
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