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寮歌・学生歌を歌い継ぐ、ということ。堂で撮影された「壮行の夕(ゆうべ)」と記録の残る写真。記録でもある。(提供:旧制松本高等学校同窓会事務局)1943平成30年5月「松高・信大寮歌祭」が、松本市あがたの森文化会館講堂ホール(旧制松本高等学校講堂)にて開催された。大正、昭和の激動の時代に、旧制高等学校の学生によって作られた歴代の寮歌などを歌い継ぐ、年に一度の恒例行事だ。毎年楽しみにしている方も多い。旧制松高や信大の卒業生、さらに全国から、法被や白線帽などを身に着けた、北大、一高、一橋(東商大)、愛知大予科、旅順工大、筑波(東高師範)、早稲田、横国大などの卒業生、そして一般の方など総勢140名が参加した。中でも、旧制松高思誠寮歌「春寂寥」、信大学生歌「叡智みなぎる」、「松本高等学校校歌」は、現役の信大生である信州大学交響楽団の伴奏、混声合唱団との合唱で、世代を越えた交流となっている。来年は信州大学創立70周年・旧制松本高等学校100周年という節目の年。同周年記念事業のスローガン「誇れる伝統、文化を未来へ」のとおり、歌い継ぐ文化も大切にしたい。
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