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11 今号巻頭では、信州大学および旧制松本高等学校の寮歌祭をご紹介しましたが、信州大学創立70周年、旧制松本高等学校100周年記念事業のプレイベントとして平成30年5月、附属図書館による昼どきセミナーにて「信州大学誕生~なぜ『信州』か~」と、今回ご紹介する「松高生の青春日記」を開催しました。将来の国家指導者として厳重な管理下におかれ、ほぼ戦争とともに歩んだ30年の歴史の中で当時の様子、人としての成長、また心の葛藤などが、貴重な日記から読み取れます。講演した信州大学副学長(学術情報担当)、附属図書館長の渡邉 匡一教授による解説でいくつかの印象的な日誌を紹介します。 今号巻頭では、信州大学および旧制松本高等学校の寮歌祭をご紹介しましたが、信州大学創立70周年、旧制松本高等学校100周年記念事業のプレイベントとして平成30年5月、附属図書館による昼どきセミナーにて「信州大学誕生~なぜ『信州』か~」と、今回ご紹介する「松高生の青春日記」を開催しました。将来の国家指導者として厳重な管理下におかれ、ほぼ戦争とともに歩んだ30年の歴史の中で当時の様子、人としての成長、また心の葛藤などが、貴重な日記から読み取れます。講演した信州大学副学長(学術情報担当)、附属図書館長の渡邉 匡一教授による解説でいくつかの印象的な日誌を紹介します。昭和5年~8年(1930~1933)昭和12年(1937)昭和13年(1938)昭和14年(1939)昭和15年(1940)昭和16年(1941)昭和18年(1943)昭和20年(1945)昭和25年(1950)第1~3次松高思想事件治安維持法により多数の松高生が検挙 蘆溝橋事件発生、日中戦争始まる、思誠寮記念祭飾り付け中止、内閣に教育審議会設置、皇国民錬成のための教育政策を提案国家総動員法公布、労働・言論などの統制、戦時体制の確立国民徴用令、興亜勤労学生奉仕隊に松高生参加、渡満大政翼賛会発足、校友会解散、報国団結成。思誠寮自治制廃止、生徒課の統制下におかれる太平洋戦争開戦学徒戦時動員体制確立要綱発表、大学高専文科系学生徴集猶予撤廃、11月7日松高講堂で出陣学徒壮行会、12月1日第1回学徒兵入隊、徴兵年齢一年繰り下げ発表敗戦旧制高等学校廃止戦争とともにあった旧制松本高等学校の30年旧制松本高等学校校舎校舎は現在松本市あがたの森文化会館(重要文化財)となって多くの方が訪れています。今も残るうっそうとしたヒマラヤ杉と雪が当時の様子を忍ばせます。校舎周辺と思誠寮思誠寮の北・中・南寮の姿がわかる貴重な空撮写真。周辺にはほぼ何もありません。定員は100名前後(1学年は160人)、在寮期間は1年間でした。信州大学副学長(学術情報担当)・附属図書館長信州大学学術研究院(総合人間科学系)教授同じく平成30年5月に開催した昼どきセミナー、福島正樹特任教授による「信州大学誕生~なぜ『信州』か~」の様子。日本で唯一旧国名を冠する国立大学、信州大学の名称の由来を解説。松青高生春渡邉 匡一信州大学創立70周年・旧制松本高等学校100周年記念事業 プレイベント「信州大学今・昔」関連企画「昼どきセミナー」プレイベント

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