医学科研究紹介_2017-2018
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42寄生現象の謎を探る私たちの周りには多くの人獣共通感染症が存在し、我々の健康や食べ物に影響を与えています。本講座では、人獣共通感染症の克服を目指して、寄生虫感染症の診断や治療への協力、病態の解明と診断や治療法につながる研究を行っています。・トキソプラズマペプチドワクチンの開発・腸管寄生線虫の感染防御機構・腸内細菌叢と大腸癌の関連・人獣共通感染症妊婦さんが感染すると、胎児が重篤な疾患を引き起こすトキソプラズマ症をはじめ、寄生虫感染症はワクチンが存在しません。また、診断が難しい場合もあります。それらを克服し、安心して暮らせる社会の実現を目指します。大学院修了後は、研究者として留学や就職などの道が考えられます。医師の場合は、本講座で研究を終えた後、元の専門に戻る方が多いです。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像感染病態解析学講座(特任教授 高本雅哉)マウス小腸より感染するトキソプラズマの免疫染色像小腸で粘液に包まれ排虫される旋毛虫長野県民のメンタルヘルス向上を目指して・ 精神医療の対象は児童思春期から老年期まで、ライフステージ全般に渡り、診療も高度に専門化・多様化しています。・ 長野県のどこに暮らしていても、安定して良質な精神医療を受けるためには、医療圏域を超えた地域連携が必要です。・ 本講座は地域連携システムの研究・構築を通して、県民のメンタルヘルスを向上させることを目標に設立されました。・ 地域で暮らしていくための、認知症に対する新たな診断・治療、患者および家族への有効な支援の方法に関する研究・ 退院後の在宅生活を見据え、地域で暮らすことを想定した早期介入を取り入れた、精神科救急医療に関する研究長野県の地域特性を踏まえた研究を行っています。長野県の、どこにいてもメンタルヘルス不調の時に困ることのない地域づくりを目指しています。信州大学医学部精神医学教室・信州大学医学部附属病院精神科等と連携し、精神医学一般の見識を深めることが可能です。精神医療関係者として、長野県内の精神医療に貢献できます。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像地域精神医療学講座(特任教授 埴原秋児)多方面の連携機能を高めるための研究を行っています長野県は10の二次医療圏域に分かれています

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