2018環境報告書
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7信州ESDコンソーシアムの2017年度の取り組み特 集ESDに携わる教員や指導者の養成は、ESDの推進において担うことができる、教育学部ならではの役割の一つです。教育学部では1年生向けに必修の授業科目「環境教育」を開講しています。教員養成課程の中で、このように環境教育を必修単位として位置づけている例は珍しく、豊かな自然環境に恵まれた信州にある大学ならではの特徴ある授業です。現在ではESD抜きに、環境教育を語ることはできません。授業科目「環境教育」の中でも、多くの時間を割いてESDやSDGsを取り上げています。7月末から8月にかけての期間、短期集中の「社会教育主事講習」が開講されました。これは新潟大学と交代で、隔年で実施している講習で、2017年度は信州大学が当番校となったものです。全18日間の日程のうち、4日間を「ESDウィーク」として、ESDに関連した講義、現地視察、演習を展開しました。現地視察では善光寺周辺や志賀高原ユネスコエコパークなどを巡検し、地域資源への気づきと理解を深めました。最終日には4グループに分かれた受講者が、それぞれが活動している地域や視察した地域での、ESDの視点をもった地域資源を活かした社会教育の構想について発表しました。約30名の受講者は、一連の講習を通じて社会教育分野におけるESDのあり方や地域資源を活かした持続可能な地域づくりへの理解を深めました。教員・指導者の養成

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