2018環境報告書
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5信州ESDコンソーシアムの2017年度の取り組みESDを普及するためには、まず多くの方にESDについて知っていただくことが必要です。そこで信州ESDコンソーシアムでは、公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)2や中部地方ESD活動支援センター3などの全国・地方組織などとも連携しながら、ESDの研修会を開催しました。まず8月27日に教育学部キャンパスにおいて、『2017年度 第1回ESD研修会』を開催しました。研修会ではESDに市を挙げて取り組んでいる大牟田市教育委員会から、安田昌典教育長をお招きして、ESD実践の取り組みや支援体制などについてお話しいただきました。安田先生がご講演の中で繰り返し強調された「他人の不幸の上に自分の幸せを築かない」という理念は、持続可能な開発の基礎である公平性の原則を端的に言い表しており、強く印象に残りました。10月1日には伊那市役所において、『「ESD推進の手引」を活用した研修事業-長野県-』(主催:文部科学省、公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター、 後援:信州ESDコンソーシアムほか)が開催されました。会場となった伊那市は、ジオパーク4とユネスコエコパーク5に重複登録されており、これらの地域資源を活かした地域の活性化において、ESDが果たす役割に大きな期待が寄せられています。研修会では、ジオパークとESDとの関わりについて、伊豆半島ジオパークに関わっておられる静岡大学の山本隆太先生から情報提供がなされました。また横浜市立永田台小学校校長の住田昌治先生から研修会の開催特 集長野県におけるESD1(持続可能な開発のための教育;Education for Sustainable Development)の普及と推進を目指して、信州大学が核となって2017年2月に正式に発足した『信州ESDコンソーシアム』。今回はコンソーシアム発足後、最初の年度となる2017年度の活動について紹介します。

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