2018環境報告書
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43計画策定の趣旨■ 平成29年度に実施した省エネ対策工事02環境への取り組み教育・研究活動等の過程におけるエネルギー消費により、温室効果ガスを排出することは避けられないことですが、教育・研究機関として本学にも、その排出量を可能な限り抑制する責務があると考えられます。本学は、環境方針の基本理念として「信州大学は、かけがえのない地球環境を守るため、本学における教育・研究、地域貢献、国際交流など、あらゆる活動を通して、人と自然が調和した、持続可能な社会の実現に貢献します。」を掲げているとともに、環境マインドを持つ人材の養成にも積極的に取り組んでいます。さらに、本学は温室効果ガス排出削減の国としての対応を踏まえ、本学としての取組を明らかにするため、平成22年度に第1期 信州大学地球温暖化防止実行計画(以下「実行計画」という。)を策定しました。この計画は、学内の全部局を対象として設定した温室効果ガスの削減目標の実現に向けた具体的な取組を策定し、それらを着実に実行するものです。この第1期実行計画では、平成16年度のエネルギー消費量に対して、平成22年度から平成27年度までに10.5%の削減目標を掲げたところで、結果として、この期間に合計で18.1%削減し目標を達成しました。ところで、政府は、COP21で採択されたパリ協定や平成27年7月に国連に提出した「日本の約束草案」等を踏まえ、平成28年5月13日に国の地球温暖化対策を総合的かつ計画的に推進するための計画である「地球温暖化対策計画」と「政府がその事務及び事業に関し温室効果ガスの排出の抑制のため実行すべき措置について定める計画」(以下「政府実行計画」という。)を閣議決定しました。国立大学法人等については、上記の地球温暖化対策計画において「環境配慮契約を実施し、温室効果ガス等の排出の削減に努めるものとする」とされていることから、本学は、第2期実行計画を策定します。02環境への取り組み農学部D棟改修空気調和設備工事(Ⅱ期)空調設備のCO2排出量が約48%削減(年間削減額:1,050,000円)繊維学部感性工学バイオエンジニアリング棟等改修空調設備工事(Ⅲ期)空調設備の消費電力が約55%削減、ガス消費量が約47%削減(年間削減額:1,616,600円)農学部C実験棟等改修工事壁の断熱材とLow-eガラスの窓で空調負荷を軽減(断熱効果の向上)照明LED化により照明の電気使用量が約41%削減(年間削減額:58,500円)松本キャンパス構内外灯照明器具取替工事外灯のLED化により電気使用量が約67%削減(年間削減額:61,740円)理学部校舎改修空気調和設備工事(Ⅲ期)空調設備の消費電力が約41%削減、ガス消費量が約27%削減(年間削減額:140,000円)数値目標※温室効果ガスの原単位排出量:温室効果ガスの総排出量÷建物床面積平成25年度を基準として、温室効果ガスの原単位排出量※を平成26年度から平成32年度までに合計で7.0%(毎年平均 1.0%)削減することを目標とする。地球温暖化防止実行計画(抜粋)(第2期)2-5 環境保全活動省エネルギー工事の取り組み2-6 省エネルギー工事について

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