2018環境報告書
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92018年2月3日に教育学部キャンパスにおいて、信州ESDコンソーシアム成果発表&交流会が開催されました。小学校から高校まで、計10校の児童生徒が集まり、日頃のESD実践の発表と交流を行いました。小中学校の児童・生徒の皆さんからは、お米づくりやウサギの飼育、地域自慢など、身近なことがらや地域資源をテーマにした、さまざまな実践が発表されました。また高校生の皆さんからは、アフリカ研修での経験や商工会議所青年部との連携による地域活性化の取り組み、年間を通じた生徒会やクラブ活動での実践など、より社会化・国際化したESDの実践が報告されました。子どもたちの発表からうかがえる「気づき」や「学び」の中には、私たちが予想もしなかったものや、想像を遙かに超えるものもあり、何度も驚かされました。ESDの可能性を目の当たりにし、その価値を再認識した研修会でした。成果発表&交流会の開催おわりに広大な県土を持つ長野県において、私たち信州ESDコンソーシアムの活動はまだ十分とは言えません。しかしESDに取り組み始めた学校では、子どもたちや教職員の意識や学びに変化が生まれてきており、さらにその効果は学校から地域へも及びつつあります。2回目となった成果発表&交流会では、前年度の倍近い224名の参加がありました。ゆっくりではあるものの着実にESDの県内への浸透・普及が進みつつある確かな手応えを感じています。2018年3月に策定された「第四次長野県環境基本計画」では、具体的な実施施策の最初の項目で「ESD(持続可能な開発のための教育)の推進」が掲げられており、信州ESDコンソーシアムはユネスコスクールとともに、県などと連携してその推進を担う関係主体として明確に位置づけられています。持続可能な社会の担い手を育てることは、大学が教育を通じて果たしうる、もっとも大きな地域貢献のひとつです。私たちは今後も信州ESDコンソーシアムというプラットフォームを活用し、多様なステークホルダーと協働しながら、県内へのESDの普及・推進に努めて参ります。信州ESDコンソーシアムの2017年度の取り組み特 集

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