保健学科_研究紹介2017-2018
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―31―理学療法学専攻患者の回復を一緒に喜べる理学療法士になるための「臨床と研究」 自分が理学療法を行うことで、患者さんや対象者が、目の前で動けるようになったり歩けたり、色々なことが出来るようになっていく場面に身近で立ち会えることに理学療法の楽しさを感じています。 最近興味を持っていることは、地域で生活をしている高齢者や知的障がい者、外来透析患者さんの体力レベルの低下や転倒予防です。理学療法の色々な対象者に対して、障害の回復に関わること以外に、どのような運動を行うと体力が向上するのか、転びにくくなるのか。さらには日常生活を過ごしやすくなるのかを研究しています。そして、その結果を臨床で役立て、対象者に還元したいと思っています。 高齢者や透析患者や知的障がい者などの体力レベルは健康な方と比べると低下しているといわれています。また、色々な合併症を有する方も多くいます。 これらの方々の健康寿命を延ばすために、合併症を予防するために、また転倒しないために理学療法士として、どのような運動が効果的であるのかを研究しています。 理学療法士は、人とのコミュニケーション能力も必要な仕事です。理学療法士としての知識や技術を学び続けることはもちろんですが、社会人としてのスキルも磨いて、各領域で活躍されることを期待しています。応用理学療法学研究から広がる未来卒業後の未来像透析患者の歩行速度の結果:健常者の平均と比較して透析患者は歩行速度が遅いことが分かる信州大学医療技術短期大学部理学療法学科卒業。信州大学大学院工学系研究科修了(2005年)。4年間の病院勤務後、医療技術短期大学部助手を得て現在に至る。三好 圭 助教地域在住の高齢者のバランス機能を測定中ペダリング運動中の足の筋電図の測定

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