保健学科_研究紹介2017-2018
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―18―看護学専攻広域看護学領域こどもの笑顔を支えるために家族の「育児」と「育自」を応援する 乳幼児期は「人」のこころや身体の基盤をつくる大切な時期です。この時期の親や家族の関わりはとても重要で、子どもだけでなく親も人間的に成長が必要となる時期でもあります。 しかし、近年増加している乳幼児虐待の背景には、育児に自信がなく不安を抱え込むなどの育児力の未熟さや、家族で育児に取り組めず負担が偏っている状況、障がいや病気によって育てにくさを持つお子さんの育児等が複雑に関連します。そこで、育てにくさを持つお子さんのお父さんの育児をテーマとして、実際の育児状況や心情・意識、家族内や社会との関係性を調査することで支援ニーズの明確化や親になった後のライフプラン設計などの提案を目指しています。 「育てにくさ」をもつ発達障がいのお子さんの育児を切り口に、育児をするすべてのご家族に汎用できるような育児支援を提案します。 また、育児をとおしてご両親自身も成長し、家族全員が笑顔でそれぞれの人生を楽しめる力を養えるよう応援します。 そして、お子さんと家族とって大切な時期を充実して過ごしてもらうため虐待予防も視野に入れ、社会的支援の実施につなげます。 地域で暮らす人々の生活に入り込み、赤ちゃんからお年寄りまで全ての住民の健康な暮らしを「予防」の観点から支える立役者「保健師」として将来活躍する人を目指せます!「保健師」は、保健所・市町村保健センター・企業など病院とは異なる場で活躍します!公衆衛生看護学研究から広がる未来卒業後の未来像赤ちゃんの「発育」をみるための技術を学ぶ演習の風景家族の笑顔は子どもこころの成長に不可欠当事者の声を聞くためにアンケートや面接調査を行う弘前大学医学部保健学科看護学専攻卒業。信州大学医学系研究科修士課程修了(医科学修士)。長野県佐久穂町保健師、長野県保健師として勤務。2013年より広域看護領域助教に着任。石田 史織 助教る姿勢を持ちましょう。「性の健康」の入り口は、自分の心を知ること、友達の考えを知るところから。健康学習会の体験授業を終えて。市町村実習で、学生が健康学習会を企画・実施。新聞に掲載していただいた。➡看護学専攻広域看護学領域自分を整える、心と体を整える、身を置く環境を整える、健康教育・学習支援 「健康」は、“じぶんらしく心地よく生きるための状態”を創り出す手段である、という考え方があります。とすると、めざす状態であるための方法や対処などの知識を得ることが必要です。加えて、人がそれらを身に付ける気持ちになったり、継続できたりするには、適切な環境づくりや根拠のある支援が有益・有効なことは多くあります。 この過程に、専門家として寄り添い、実践することを学ぶ、公衆衛生看護、国際保健の科目を担当しています。 専門は公衆衛生看護(地域保健)、健康教育学、研究テーマは「包括的性の健康」、じぶんらしく生きるために大切な“心と体の性”の学習支援です。無理なく学べる生と性の学習支援に力を入れています。都内大学病院看護師、東京都品川区保健師、企業、研究所等を経て、2010年より現職。明治学院大学、大正大学大学院(社会福祉)修了、埼玉医大大学院(公衆衛生)単位取得満期退学。山崎 明美 講師 今から20年・30年先、ご自分の未来の状態をどうイメージしますか?多くの人は、幸せになりたいと生き、その過程でさまざまな悩みや苦しみ、喜びと付き合うことになりますが、一番長く付き合うのは自分自身です。人は自分が決めたことに納得できるという視座で、「生きる」ことに寄りそうこと、あなた自身に愛を注ぐこと、それが幸せに通じる、そんな法則をみつけられるでしょう。 看護師、行政保健師、大学院への進学、養護教諭課程進学等が卒業後の進路です。さらに、その先の未来には、「健やかさを保つ:保健」「病気の予防」を支援する専門職として、起業したり、世界で活躍したり、さまざまな領域で学びを提供できます。公衆衛生看護学研究から広がる未来卒業後の未来像夏季シンガポール短期研修は、学びに観光に、10日間があっという間。5か月間のオリエンテーションを担当。参加型で、“じぶんごと”として考える授業。

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