工学部_研究紹介_2019_日本語版
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先端磁気デバイス(佐藤・曽根原)研究室研究から広がる未来卒業後の未来像“⾼い”電⼦部品・回路で次世代システムを⽀える!〜⾼周波・⾼効率・⾼精度の電⼦部品で⾼付加価値〜電⼦情報システム⼯学科研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績社会貢献実績研究キーワードデバイス(ものづくり)・センサ・⾼周波・⾼効率・⾼精度・超スマート社会・インフラ・航空機【先生の学問へのきっかけ】物心ついた時から電車が好きで、プラレールに始まり現在はNゲージに嵌っている“模型鉄”です。Nゲージで遊んでいるうちに電車の速度を制御する装置に興味を持ちました。また小学校低学年からラジオなどの電子機器の仕組みや原理に関心を持ち、自分でも作りたいと父親と地元の松本市にある電子部品屋に足繁く通い、半田ゴテを握って電子工作をしました。これらがきっかけで電気・電子の世界をもっと学んで将来に活かしたいと強く思い、この分野を志しました。•5G携帯端末用高周波薄膜デバイス・回路●RFインダクタ●コモンモードフィルタ●低損失配線●バンプ…他•航空機用システム●電源回路●回生ブレーキ…他•次世代インフラ用デバイス・センサ●磁気光学効果利用光プローブ電流センサ…他•「5G用高集積・高効率送受信回路実現のための部品・回路技術の確立」(総務省SCOPE電波有効利用促進型(若手ワイヤレス研究者等育成型)フェーズⅠ(研究代表者)2016年度)•「絶縁被覆磁性微粒子誘電体中分散複合材料巻線間充填型UHF帯高Qインダクタの開発」(JSTS科学研究費補助金若手研究(B)(研究代表者)2015~2016年度)•「磁気Kerr効果利用型光プローブ電流センサ及び巨大磁気Kerr効果材料の開発」(JSTS科学研究費補助金若手研究(B)(研究代表者)2012~2013年度)•「省エネ方式による感度/測定レンジ可変型光プローブ電流センサの開発」(JST平成24年度第2回A-STEP(研究代表者)2012~2013年度)•「磁性薄膜インダクタの開発に向けた解析手法の確立」(JST平成23年度第2回A-STEP(研究代表者)2011~2012年度)•「CSPRF-ICモジュール用磁性薄膜インダクタの開発」(JST平成22年度A-STEP(研究代表者)2010年度)…他(公社)日本磁気学会論文・編集委員(一社)電気学会論文委員会(A3グループ)主査,編修専門第1部会委員(一社)電気学会東海支部役員会協議員、活動推進委員会推進員IEEEMAG33Shin-EtsuSectionChapterChapterTreasurer(公社)応用物理学会教育企画委員会「リフレッシュ理科教室」信州先端センサ・システム研究会幹事…他曽根原誠准教授2007年3月信州大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。信州大学SVBLPD研究員を経て、2008年4月信州大学工学部助教。2013年より現職。研究分野は高周波デバイス・回路・センサなど。先端磁気デバイス研究室では、佐藤敏郎教授と共同で、先端システムを支える磁気デバイス(電子部品)やセンサ、それらに必要な磁性材料などを企業・学内外の学術機関と連携し数多く研究・開発しています。特に曽根原ら研究チームは、①超スマート社会(Society5.0)での利用を目指す高周波(数~数十GHz)薄膜インダクタ・ノイズフィルタや、②航空機の高効率化を目指す小型軽量電源・回生ブレーキシステム、③次世代インフラ用高精度光プローブ電流センサなどを開発しています。最近では磁気だけでなく様々な材料を用いて、各種デバイスを学生達と一緒に研究しています。当研究室の最新の情報は、http://amdl.shinshu-u.ac.jpをご覧下さい。上記の研究・開発中のデバイスやセンサが実現すれば、超スマート社会や次世代航空機産業・インフラを支えるハードウェア技術の一翼を担うと確信しています。またどのデバイス・センサもシステムの高効率化に繋がるものであり、デバイスレベルから省エネ化を図ることになるため低炭素化社会にも貢献します。卒業・修了生の皆さんは、大手電子部品メーカーやインフラ系企業など幅広い業種に就職しています。研究だけでなく普段の生活において省エネ・環境などに対して多角的に考えるように指導をしていることもあり、人間的にも豊かな技術者・研究者として活躍しています。クリーンルーム内で、RFインダクタやノイズフィルタの導体層、光プローブ電流センサ用磁性薄膜をスパッタ装置で成膜する学生と、企業の方にその工程を説明する曽根原准教授超スマート社会(Society5.0)での利用を目指す高周波薄膜デバイスの一例(左下が薄膜インダクタ、右下がノイズフィルタ)小学校での出張型理科教室の講師(工作・実験指導)もしてます2014 IEEE ICMM Student Poster Awardを受賞した降幡君(右)ICF 11 New Product & Novel Technology Award (2013)を受賞した萩田君(左)と矢崎君(右)エレクトロニクス実装学会アカデミックプラザ5年連続継続賞を研究室として受賞(2015)教員だけでなく学生も国際・国内学会より数多く受賞されています。これも日頃の皆さんの頑張りによるものです!!32

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