教育学部_研究紹介
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33心理支援教育コース准教授高たか橋はし 史ふみと【研究分野】臨床心理学、発達心理学【研究テーマ】認知行動療法/子育て支援/子どもの発達に即した支援 認知心理学と学習心理学をベースに気分や行動の困りごとを解消する「認知行動療法」について研究をしています。研究成果の主な掲載誌は、行動療法研究、認知療法研究、スポーツ心理学研究、ストレス科学研究、Cognitive Therapy and Research、Personality and Individual Differences、Journal of Applied Developmental Psychology 等で、一部の研究成果は研究室のホームページでも公開しています(報告書例:日本の精神科診療所における認知行動療法の提供体制に関する実態調査)。研究室で現在進行中の研究プロジェクトは、「子どものための認知行動療法 地域実装プロジェクト」、「周産期ストレスケアプロジェクト」、「おとなの発達障害 特性活用プロジェクト」 の3つで、その他、研究室所属学生が提案するボトムアップ型研究も推進しています。准教授鈴すず木き俊しゅん太た郎ろう【研究分野】臨床心理学、社会心理学【研究テーマ】ポジティブ心理学/ブリーフセラピー/カウンセリングの効果測定   カウンセリングや対人心理援助において、どのような方法が人間のポジティビティ(ポジティブな側面)やリソースを引き出せるかをテーマに研究を行っています。 主に学校現場を中心に、教師が生徒・保護者に対してコミュニケーションを行う場面、スクールカウンセラーが心理的援助をクライエントに行う場面などを中心に、より前向きな変化を引き起こす手法を、エビデンスを元に開発してきました。また、近年では看護師などの対人援助職についても研究の対象として、同様にコミュニケーション向上のためのプログラム開発を行っています。 いじめ、不登校予防などの予防的取り組みについて、パイロットスタディを行い、今後はこれらの現代的教育問題の解決に資する研究を計画中です。教授高たか橋はし 知とも音ね【研究分野】教育心理学、臨床心理学【研究テーマ】発達障害のある人のアセスメントと支援著書:発達障害の大学生のためのキャンパスライフQ&A, 弘文堂, 2017/ 発達障害のある大学生への支援, 金子書房, 2016/ 発達障害のある人の大学進学, 金子書房, 2014/ 発達障害のある大学生のキャンパスライフサポートブック, 学研教育出版, 2012論文:ASD 関連困り感尺度の妥当性の検討:診断の有無による得点の比較, CAMPUS HEALTH, 54, 204-210, 2017./ Recent Progress and Future Challenges in Disability Student Services in Japan. Journal of Postsecondary Educa-tion and Disability, 28, 421-431, 2015.心理検査等:発達障害関連困り感尺度、 読み書き支援ニーズ尺度、 読字・書字課題、 感情認知課題、 社会的行動の評価課題、 UPI-RS(評定尺度版UPI) 学校現場には、不登校やいじめなど「こころ」が関係する問題や課題がが多くあります。従来の教科教育に加え、このような課題に主導的に取り組める教師が、現場では必要とされています。本コースでは、人間の「こころ」の仕組みを探求する心理学をベースに、教育現場に役立つ心理支援の理論・技術を備えた教師を育成することを目指しています。本コースでは国家資格公認心理師の受験資格を得るために必要な科目を履修することも可能です(申請中)。心理支援教育コース

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