人文学部_学部案内2019
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341978年, 東京都練馬区で生まれ, 5歳の時に直線距離で3kmほどの埼玉県新座市内に引っ越して以後, 29歳まで「埼玉都民」。 2001年, 法政大学社会学部を卒業。 同大学大学院に進学と同時に, 財団法人日本自然保護協会に9年間勤務。 岩手県立大学准教授を経て, 2014年4月, 信州大学人文学部に着任。 博士(政策科学)。 著書に『環境政策と環境運動の社会学』(2014年), 『「むつ小川原開発・核燃料サイクル施設問題」研究資料集』(舩橋晴俊・金山行孝との共編, 2013年), 『ゴーストタウンから死者は出ない』(共著, 2015年), 『「辺境」からはじまる:東京 / 東北論』(共著, 2012年)など。 From Professorsなんで!? 働いていないから? でもアルバイトは。選挙権だってあるのに。——そういわれると, そうかも・・・って答えるべきかな。——見事に「空気」読んだね。この「空気(=K)」っていうのも社会の産物なんです。もちろんH2Oじゃないよ。——もういいです(笑)——春先に紳士服店や書店で「新社会人フェア」って幟が立つでしょう。就職すると社会人と認められるって不思議。外国ではまず見かけない。でも, 日本社会では多くの人が疑問に思わず, セールを喜んでいる。私たちの日常はこんな「あたりまえ」の感覚に取り巻かれていて, じつはその感覚の構築や維持に荷担しているのも他ならぬ私たち自身だというのが, 社会の基本的なメカニズム。これに気づくことは案外ないものなのです。——なんだか少しだけ自分が自由になった気がします。——その感覚こそ, 社会学を学んで得られる視点だし, 今この社会に求められる資質だと思います。社会のメカニズムを理解し, 問題に向きあうことは, 私たちの生活をより豊かなものにするはずです。­­——­­——インタビュアー | 広報委員会茅野̶茅野̶茅野̶茅野

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