人文学部_学部案内2019
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31From Professors研究室から7 | From Professors 7社会のメカニズムを理解し、問題に向きあうことは、信州大学人文学部 文化情報論・社会学コース 准教授茅野恒秀 Tsunehide CHINO私たちの生活をより豊かなものにするはずです。先生はいつ研究室に行ってもいらっしゃらないイメージがあるのですが…——そんなことはないけど(苦笑)。でも, 確かにあちこちのフィールド, 会議や委員会に出かけていることが多いです。二十代の頃, 財団法人に勤めていて, ある年に手帳の記録を数えたら年間100日以上出張していたんだけど, その時分と生活があまり変わっていないかもしれない。——今は数えてないんですか? ——授業があるので, それほど長期では出かけませんが, 数えたくないですね, はい。家族には申し訳ない(笑)——フィールドはどのようなところなのですか? ——津々浦々という表現がぴったりで, ひと言では難しいなあ。大学院生の時から通っているフィールドは2つあります。1つは, 群馬県のみなかみ町という利根川の源流地域。ここは15年ほど前に私が中心になって, 住民と政府と環境NGOが協力して自然再生と地域再生に取り組むプロジェクトを立ち上げたのが縁で, 今も続くそのプロジェクト̶̶赤谷プロジェクトっていうんですけど̶̶や, 地域づくり全般について研究して, 提言や住民との対話を続̶茅野̶茅野̶茅野

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