人文学部研究紹介
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7主要学術研究業績所属学会と学会での活動経 歴研究から広がる未来と将来の進路●研究分野哲学・芸術論コース●准教授 北村 明子舞踊学,身体論芸術コミュニケーション分野●現在の研究テーマ1.舞踊を中心とする身体論・パフォーマンス論の研究。ダンサー,振付家,演出家の視点から“メディアとしての身体”について思考。舞踊表現創作における,フィールドワーク,振付方法論,身体論,演出論について,実践的な舞台創作研究を通して探求。2.アジアの伝統武術や舞踊における身体技法の実践的な研究。その土地特有の習慣から儀礼まで,生活に溶け込む芸術・芸能,それを取り巻く文化背景,風土環境,哲学的思考をリサーチし,伝承されていく身体技法について理論・実践を融合した研究を進める。また伝統と現代の身体技法や表現における繋がりや発展を探求。舞台作品,身体表現を体験し,解釈することから,異なる思想・文化,様々なメッセージとコミュニケーション方法論を学ぶ。これは,多様な価値観が共存する現代社会における,芸術表現の役割の重要性を認識し,豊かな教養を経験を通して身につけていくことであり,芸術文化に携わる公的機関や企業の企画・制作,メディアに関わるあらゆる進路へと活路を開く。<舞台芸術実践研究>・アジア国際共同制作舞台作品「Cross Transit」  演出・振付・構成,平成28年 9月22日(松本市),9月29-10月2日(東京),平成29年11月 16/17日(プノンペン,カンボジア),まつもと市民芸術館,一般財団法人松本市芸術文化振興財団主催,平成28年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業助成,公益財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター提携,アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)・芸術文化振興基金助成事業,アジアンカルチュアルカウンシル(ACC)協力・「TranSenses」  演出・振付・出演,平成29年1月6,7日,Japan Society N.Y主催,平成29年4月27-30日,Tangente,Montreal 主催,招聘発表,科学研究萌芽研究助成事業美術解剖学会,舞踊学会所属95’文化庁派遣在外研修員。Bates Dance Festival(USA),American Dance Festival(USA)にて委託作品発表。代表作“nks”(01年国内初演)は多数都市にて上演,モントリオールHOUR紙2005年ベストダンス作品賞受賞。05年ベルリン「世界文化の家」委託作品ghostly roundは2008年まで世界各国で上演し,絶賛を得た。2011年インドネシア国際共同制作To Belong project(第7回日本ダンスフォーラム賞受賞)を開始し,国内外にて毎年新作を上演。2015年ACC個人助成日米芸術交流プログラムグランティスト。2016年アジアとのプロジェクト第2弾CrossTransit projectを始動,2017年はカンボジア,プノンペン市にて上演。2017年,サウンドモーフィングとダンスの実験として,ソロ作品TranSensesをNY,モントリオールにて発表。公式HP www.akikokitamura.com2017年度はまつもと市民芸術館にて身体表現のワークショップを実施。学生とアーティストの交流から,身体表現に様々な角度から視座を投げかける実習授業を展開。

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