人文学部研究紹介
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16経 歴●研究分野所属学会と学会での活動主要学術研究業績研究から広がる未来と将来の進路心理学・社会心理学コース「健康的に悩む」ために必要な資質とは何か?臨床心理学●現在の研究テーマ1.認知行動療法の作用メカニズムを解明するためのアナログ研究   人間が悩むという行為は,心に痛手を負う危険性もありますが,同時に自分の視野あるいは未来を大きく広げるチャンスでもあります。清水研究室では「健康的に悩む」ために必要な要因とは何か?をテーマに「物事の捉え方のクセ(認知的側面)」と「状況に対応するための行動(行動的側面)」を主題としながら,健康な青年を対象とする調査・実験(アナログ研究)を行っています。2.森田療法が「とらわれ」を打破するまでのプロセス   「嫌なことを,気にしないようにしたら逆にその嫌な思考だらけに…」という経験はありませんか?   これは「とらわれ」といって,悩みが下方螺旋過程をたどりつつ,増大している現象です。これに一日の長を発揮するのが日本生まれの森田療法です。なぜ“効く”のかについて科学的に調べています。人生が順調なときは良いのですが,真価を問われるのは「シンドイ」ときにどう対処できるか?です。勉学・研究を通して,対人援助職である臨床心理士を目指す人もいれば,職業にしなくても学んだ知識を日常生活に生かし,ストレスマネジメントに活用する人もいます。広く応用できることが最大の強みです。【著書】 清水健司(2015).現代社会と応用心理学 3巻 トピック9「介護施設の利用」を担当 85-94.  清水健司(2013).パーソナリティ心理学ハンドブック 第3部 14章 5節 「対人恐怖・対人不安・社会不安」を担当 433-438. 清水健司(2011).自己愛の心理学 小塩真司・川崎直樹(編)第5章 自己愛と対人恐怖を担当 70-87.【学会発表】 Shimizu, K & Shimizu, H (2017). The inuence of contingency of self-worth and achievement motivation on adaptation of undergraduate students. 2017 Hawaii International Conference on education.  Shimizu, K & Shimizu, H (2016). Effects of cognitive therapy-based lecture and morita therapy- based lecture on rumination of undergraduate students. The 31st International Congress of Psychology.【主な所属学会】 日本心理臨床学会 正会員  日本心理学会 正会員 日本パーソナリティ心理学会 正会員 常任編集委員 日本LD学会 正会員【資格】 臨床心理士(登録番号 No.10405) 特別支援教育士(登録番号 No.09-177) 認知症ケア専門士(認定番号 0501225) 専門社会調査士(認定番号 001173号)特別養護老人ホーム(心理療法士),中学校スクールカウンセラー,精神科クリニック,学生相談カウンセラー等にて勤務,日本学術振興会特別研究員を経て2008年に信州大学人文学部に着任,2010年より現職。●准教授 清水 健司

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