農学部学部案内2018
17/28

●現在取り組んでいる研究テーマは?高性能林業機械を用いた低コストで生産性の高い作業方法を研究することで、整備が遅れ荒廃している日本の森林環境を改善することを目指しています。●将来の夢は?多くの人に日本の森林や木材を使うことの魅力を伝え、林業を盛り上げていくことに貢献したいです。●農学部の雰囲気を一言で表すと?“自然体”だと思います。キャンパスが山や樹木、草花、動物、虫など自然であふれているためか、ヒトも無理せず自分のペースで好きなことをして日々を楽しんでいるように感じます。●後輩へのメッセージをお願いします。今やりたいことが見つからない人も個性的な人々や、大自然に影響を受けて何か始めたくなると思います。自信を持っていろんなことに挑戦していってください!造林学研究室では、森林の持つ諸機能を適切に発揮させ、生態系サービス(=自然の恵み)を享受することを目的に、樹木の挙動や森林の動態を、立地条件との関係から長期的に調べています。森林生態系を理解する研究や、森林生態系を制御する技術開発を通じて、循環型社会の創出に寄与できます。研究紹介土砂の生産や流出が活発な我が国では、斜面崩壊や土石流などの土砂災害が毎年のように発生しています。流域保全学研究室では、どこでどのように土砂が生産されて流出するのか、降水がどのように浸透し、斜面の安定にどんな影響を与えるのかを明らかにするために、フィールド調査を中心とした研究を行っています。造園学研究室では、国内外の総合的な環境デザインの成功モデルの計画論的な調査研究を行うとともに、その日本における地域再生計画や、公園緑地計画への応用について実践的な調査研究を行っています。ランドスケープ・デザインは近代造園学とも呼ばれ、環境の保護と開発の両立を実現する分野です。16木材利用学研究室では、樹幹中に木材を形成するという樹木特有の仕組みの解明や、植物にとって最も重要なイオンであるカリウムイオンを細胞内外に輸送する膜タンパク質(膜輸送体)をコードする遺伝子の解析を主なテーマとして、樹木の生命活動の仕組みや生命活動により生み出される木材の性質について細胞・遺伝子レベルで研究を行っています。学生Voice森林・環境共生学コース塚原 美都さん 4年生

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る