農学部学部案内2018
13/28

研究紹介●現在取り組んでいる研究テーマは?「食と健康」をキーワードに、乳酸菌の機能性を向上させる研究を行っています。なかでも、人々の健康増進に貢献できることが期待されているプロバイオティック乳酸菌を用いて実験をしています。●将来の夢は?日々の食事から人々の健康を支えることができる食品を開発する、そのような仕事がしたいと考えています。●農学部の雰囲気を一言で表すと?キャンパス全体が緑豊かで、四季折々の景色を肌で感じながら学ぶことができます。また、一つの学部だけで成り立っているからか、先生方と学生との距離がとても近いように感じます。●後輩へのメッセージをお願いします。信州の環境を活かした広大なフィールドでの実習はもちろんのこと、研究にも集中できる環境が整っており、充実した農学部生活を送れることは間違いなしです。ぜひ自分のやりたいことを見つけに来てください。動物行動管理学研究室では、ウシやヒツジといった農用動物(家畜)、動物園で飼育されている展示動物、農林産物を食い荒らすニホンジカなどの野生動物を対象に、彼らがストレスを感じることなく生活できる環境を提案し、両者の良好な関係が築ける生産、飼育環境、生息環境の構築を目指しています。動物生体機構学研究室は、動物解剖組織学の研究室です。「食べる」をキーワードに、様々な染色方法を駆使し、光学顕微鏡・走査型共焦点レーザー顕微鏡や電子顕微鏡などを用いて研究を行っています。消化管における神経-内分泌-免疫系のクロストークを解明できれば、「食べる」ことにより、血糖調節や粘膜免疫などの生体機能を制御することが可能になるかも知れません。動物栄養飼料学研究室では、農産および食品バイオマスを飼料原料として再利用するための技術開発を目指しています。現在は、リンゴジュース粕からキノコ培地を作り(左)、キノコ廃培地から牛用飼料を作る(右)ための分野横断的研究を行っています。また、養鶏場からの窒素排出量を減少させ得る給餌プログラムおよび排泄物処理方法の開発を、海外の大学と共同で研究しています。鳥類始原生殖細胞の同種間移植・個体復元はニワトリとウズラで成功しています。このことにより、動物を継代繁殖によらずに、始原生殖細胞の凍結保存→移植→次世代発現により、植物種子の感覚で家禽の種保存・復元ができる道筋が開けました。同一目に属する近縁種への細胞移植による次世代発現が可能となれば、希少種、貴重品種への応用の道が広がります。12学生Voice動物資源生命科学コース 旧 食料生産科学科石田 みのりさん(修士課程1年生)

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る