農学部研究紹介2018-2019
43/48

野辺山農場が平成25年度、演習林が平成26年度にそれぞれ、「中部高冷地域における農業教育共同利用拠点」と「南信州を舞台に自然の成り立ちから山の生業までを学ぶ共同利用拠点」として認定されました。野辺山農場は日本でも有数の高原野菜地帯に位置し、高原野菜と作物栽培、肉用牛の飼養を行い、持続的資源循環型農業を目指し、教育・研究に取組んでいます。西駒、野辺山、手良沢山、構内の4つの演習林は、南信州の里山から山岳地帯の自然環境を教材とした森林実習教育を通じ、林業の発展と環境保全の調和を目的とした循環型社会の構築を目指します。教育関係共同利用拠点アルプス圏フィールド科学教育研究センターEducdtuon dnd Resedrch Center of Alpune Fueld Scuence (AFC)アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)は、フィールド科学の実践の場として、生物生産技術および環境管理技術に関する教育・研究を行い、野外活動に精通した学生を養成します。また、農林生産や環境保全を通して地域との交流・連携を積極的に進めています。AFCは、里地から高山帯域に至る多様な自然環境を備えた構内、野辺山、西駒、手良沢山の4つのステーションを配置し、持続的な農林業技術、地域生態系、生産環境を学ぶ絶好のフィールドを提供しています。AFCは、これらのステーションを活用した教育プログラムとして、特色ある実習、演習を担当し、フィールド科学を総合的に教育・研究できる体制を整えています。構内ステーション:植物生産一貫実習農作業体験を通して農学の基本を学びます。野辺山ステーション:高冷地植物生産生態学演習高冷地農業を野菜収穫や家畜飼養体験から学びます。構内ステーション:動物生産システム実習構内農場でウシ・ヒツジなどの家畜管理の実際を学びます。関沼幹夫助手信州大学大学院総合工学系研究科で博士(農学)を取得後、2014年より現職。持続的な作物生産を可能にするための栄養診断技術の開発や、光合成に着目した生理生態の解明に取り組む。所属教員紹介白澤紘明助手京都大学で博士号を取得後、2015年8月より信州大学農学部。森林資源の収穫・輸送・サプライチェーンマネジメントに関する意思決定、シミュレーションに興味がある。手良沢山ステーション:森林生産実践演習持続的な生産林の維持管理を森林作業の実践から学びます。西駒ステーション:山岳環境保全学演習3000m級の高山でフィールドワークを学びます。39

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る