農学部研究紹介2018-2019
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܆Ԇआഇԅଅਇଅ齋藤仁志助教日本学術振興会特別研究員経て2012年2月より信州大学農学部。効率的かつ安全な森林資源利用手法開発のため、森林内路網配置や高性能林業機械を利用した作業システムに関する研究を行っている。木を伐る技術を考えるー܆ćउആ༂؇̆高解像度DTMと作業道崩壊調査の結果作業道の崩壊危険性が判断可能になる豊富な森林資源がありながらも、急峻な地形である長野県を地域的特徴を活かしながら研究を進め、同様の問題を抱える、他地域でも活用できる技術開発を進めていきます。それにより、日本国内において、成熟期に達した森林の利用が促進されることが期待されます。また、現場技術と情報化技術を融合し発展させることで、高齢化の進む林業技術者の技能を伝え、高度な技術者を養成し、豊富な資源を活用した、地域産業の発展に寄与できる研究を進めることを心がけています。森林施業・経営学研究室では、森林資源の無駄ない活用を目指して、植え付けから伐採、販売まで林業経営に関する研究に取り組んでいます。特に、成熟期を迎えた日本の森林では木材を伐採し搬出する研究が欠かせません。そこで、私たちはこれまで培われた林業技術者の技能と、情報化技術を融合し、高解像度情報を用いた路網配置自動化手法や、低コスト一貫作業システム検証を行っています。これらの研究を通して、現場と研究を結びつけ、信州の豊富な森林資源を活用した、産業としての林業の発展を目指しています。研究を通じて、森林の現地調査手法だけでなく、GIS、GPS等情報処理技術が身に付きます。多くの現場を経験することで問題発見・解決能力を養うことが出来ます。卒業後は技術系公務員、素材生産業者等で活躍出来る人材になります。作業道作設調査の様子林業生産に不可欠な基盤整備を促進する研究から広がる未来卒業後の未来像܆・環境共生学コース܆Ԇଇଅਇଅ三木敦朗助教信州大学農学部を卒業後、岩手大学(「持続可能な発展のための教育」の促進を担当)などを経て、2009年度より現職。博士(農学)。現場での聞き取り調査や、アンケート調査をおこなう小中学校での森林・環境教育の副読本も作成している܆ആ༂ĆЅ豊かな暮らしを考える林業は、木材を生産するだけでなく、様々な素材・食料・燃料などを生産する産業です。また、森林に関係するレクレーションや文化を支える産業でもあります。当研究室では、森林・林業にどのような可能性があるかを、新しい実践や地域の歴史の中から探り出し、どういう振興策をとればよいかを明らかにすることを目指しています。2017年度は、森林教育に取り組む町で、小中学生むけの学習資料を作成しました。そうした共同研究もお声がけください。https://www.facebook.com/shinshuforepol学生とともに、林業の担い手と特用林産物を含む林業経営の現状把握、木質バイオマスの利活用、林産物の販売、森林を利用した地域づくり・住民自治や、狩猟とジビエの利用などを調査研究しています。それらに基づいて、森林・林業のあり方や新しい担い手養成について、地域の関係者のみなさんと考える取り組みもしています。最近は、森林所有に関する課題を扱っています。ここ数年では、公務員(森林・林業関係)や、製材メーカー、住宅・建築メーカー、観光業、教員、NPO職員などに就いています。いずれも、研究室で学んだこと、研究したことが活かされています。研究から広がる未来卒業後の未来像܆・環境共生学コース36

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