NOW107_web
5/20
04先鋭領域融合研究群カーボン科学研究所 助教(特定雇用)スコットランド ダンディー大学(修士)、イタリア パドバ大学(修士)、2015年スペイン カタルーニャ工科大学(博士)修了。2016年3月より信州大学。歴史的レンガ造建築の耐震解析・補修を中心に研究を行う。●カリキュラム2月10日 羽田空港→バルセロナ 移動2月11日 バルセロナ市内視察2月12日 カタルーニャ工科大学(UPC)視察2月13日 バルセロナ市内視察2月14日 カタルーニャ工科大学講義を受講 UPCにおいて、各自の専攻、興味がある分野の研究室を見学 UPC ESEIAATキャンパス(主に航空宇宙に関する研究が多2月15日 いキャンパス)で各自の専攻、興味がある分野の研究室を見学 サグラダファミリアの彫刻を担当した外尾悦郎氏を訪問2月16日 バルセロナオリンピック跡地訪問 バルセロナ市役所環境施設部訪問2月17日 UPCにて講義を聴講 UPCにて引率教員の遠藤助教による講義2月18日 Bodegas Torres (ワイン農場)訪問2月19日 モンセラット視察2月20日 バルセロナ→羽田空港 移動○参加学生 (※学年は研修時)中城由佳里 理学部理学科物質循環学コース(2年) 狩野 貴彦 工学部情報工学科(2年) 勝見 志穂 繊維学部化学・材料系応用化学課程(2年) 村上 颯 工学部環境機能工学科(2年) ○引率教諭遠藤 洋平 助教(先鋭領域融合研究群 カーボン科学研究所)スペインのバルセロナは大都市の機能を維持しながら、環境保全のための対策が多くなされています。私は信州大学に勤務する前まで、5年間スペインに住んでいました。そのため、今回、私が最も多くのことを学んだバルセロナを研修地としました。また、同市の大学や市役所などに、環境対策に携わる友人が複数いることも選んだ理由です。学生には等身大のバルセロナを体験してもらうことを心がけました。できる限り体を使って学ぶことも意識しました。私の友人が環境対策に携わっている姿を見てもらいながら、環境対策として導入されているレンタサイクルに実際に乗って街を周遊してもらったり、私が学生時代によく使っていたスーパーに共に行き、環境保護を謳った商品を探して回るという体験もしてもらいました。そして、欧州の世界の感覚を体験してもらうことも目的のひとつでした。欧州には多くの国々があり、それぞれ特徴的な文化を形成しています。そのような世界の一端に触れることで、極端な言い方ですが英語は欧州では英国の母国語にすぎないという感覚を体験してほしいと思いました。また、学生には毎日、自分たちで自身の行動を決める時間を与えていました。慣れるにつれ1人1人が別々に行動する場面もあったようで、その日のそれぞれの出来事を、1人ずつ目をキラキラさせながら自信を持って報告してくれたときは、非常に彼らの成長を感じました。私が信州大学で出会う学生に、講義や論文指導を通して伝えるメッセージは一貫しています。• 常識を疑うこと。常に自分で判断して行動すること。• 情熱を持って日々生きること。• いつも笑顔でいること。今回の研修に参加した学生は、私のバルセロナでの姿を見て上記の3点の意味がよくわかると思います。彼らには今回のバルセロナでの体験をしっかり自分のなかで消化して、人生の次のステップにつなげていってほしいと思います。スペインでの「環境教育海外研修」の狙いとは引率教員遠藤 洋平(えんどう ようへい)ELONAフランスポルトガルアンドラスペインバルセロナバルセロナ
元のページ
../index.html#5