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03信州大学次代クラスター研究センター「社会基盤研究センター」社会科学と自然科学を融合、データ分析・解析を通じて地域社会を創造する。信州大学は平成28年10月、本学の特色ある研究分野を先鋭化した先鋭領域融合研究群(5研究所)の次の研究所を目指す5つの「次代クラスター研究センター」(図1)を設立しました。シリーズ3回目の今回は「社会基盤研究センター」をご紹介します。社会基盤研究センターは、①法制企画部門、②経済産業部門、③地域ブランド部門、④地域計画部門の4つの部門によって構成されており、経法学部を中心に、人文学部、医学部、繊維学部、農学部など、文系・理系の学際の枠を超え、研究者が集結した研究センターです。社会基盤研究センターが対象とするのは、地域社会。そのミッションを端的に表現すると「データの分析・解析を通じて社会課題のソリューションとその仕組みのモデル化を図る」ことといえます。地域社会の中に溢れる膨大かつ多様なデータを集積し、社会科学、自然科学などの各分野の手法を用いて分析、解析、活用することで、地域が抱える課題を解決に導く道筋が見えてきます。また、社会基盤研究センターの各部門が、地域のテーマごとに、部門間、または産学官連携でコンソーシアム的な組織をフレキシブルに立ち上げ、プロジェクトや研究を進めていくというアメーバ的な性格も持っており、扱うテーマは今後ますます多彩になっていくことと思います。「地域社会が抱える課題は、ひとつの分野だけでは解決することはできない。名称に『社会基盤』という言葉を使ったのは、地域社会の基盤を築くあらゆる研究分野の専門家が集まり、幅広い提案を行っていきたいと考えているため」と、センター長の丸橋昌太郎学術研究院(社会科学系)准教授は語ります。今回、社会基盤研究センターの部門長会議にお邪魔し、そこで、具体的なセンターのミッションや取り組みなどを伺いました。そのうち具体的な例として、今回は「信州ワイン」のブランド確立のための事例をご紹介します。(平成29年3月:文・柳澤 愛由)菌類・微生物ダイナミズム創発研究センター食農産業イノベーション研究センター社会基盤研究センター次世代医療研究センター航空宇宙システム研究センター信州大学次代クラスター研究センター(図1)
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