2017環境報告書
7/60

6TOPIC3TOPIC4当院は熊本地震発生に伴い4月20日に長野県からの県内第一陣の救護班派遣要請を受け、被災地へ医療救護班を派遣しました。派遣要請後直ちに、病院長をはじめとした対策本部会議にて医師1名・看護師2名・薬剤師1名・事務員1名からなる医療救護班派遣を決定しました。長野県庁との調整や3日分の必要資機材の発送準備を終え、4月22日(金)、病院南口で出発式が行われ、病院長より「余震も続き、厳しい状況だが安全に留意しながら医療救護活動にあたってほしい」と激励がありました。各メンバーが医療活動に対する決意を述べ、竹重医師は「避難所の医療ニーズを見極め、被災された方々の体の面だけでなく心にも寄り添う活動をしたい」と決意を語りました。この後、救護班は松本空港から福岡県へ入り陸路にて熊本県に入りました。派遣期間は4月22日~26日の4泊5日で、移動日の22・26日を除く3日間の支援活動を行いました。23日朝8時、熊本県庁の対策本部にて到着報告を行い、活動場所は阿蘇医療センターとの指令を受け、阿蘇市へ向かいました。当院救護班の宿泊地は被災地から少し離れた玉名市(熊本市の西側)であり、阿蘇市は熊本市の反対側(東側)、阿蘇山外輪山を超えた内側で、車で片道2時間の距離になりました。阿蘇地域では、災害医療支援にかかわる機関が参加する組織『阿蘇地区災害保健医療復興連絡会議(ADRO:アドロー)』が震災後の4月20日に設立されており、当院救護班は阿蘇医療センター内に設置されたADRO事務局の指揮下で活動しました。主な活動内容は、ADROに参集した救護班の統括業務(受付、活動指揮、連絡調整)と、それに加えて看護師2名による近隣病院の日勤・夜勤支援も行いました。当初は避難所の巡回診療を想定していたため予想外の活動となりましたが、班員全員が『被災地のために求められることを臨機応変に対応する』ことを意識し、ADROスタッフや長野県庁職員、当院災害対策本部のメンバーらと協力して、25日まで支援活動に従事しました。4月26日、当院救護班は熊本を発ち、福岡空港から空路で松本に戻り、病院スタッフに温かく迎えられ無事帰院しました。当院は、このたび熊本地震で被害に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げるとともに、今後も災害医療に力を入れてまいります。平成29年3月29日(水)、農林水産省において、国立大学法人筑波大学、国立大学法人山梨大学、国立大学法人信州大学及び国立大学法人静岡大学と林野庁関東森林管理局及び中部森林管理局の連携と協力に関する協定を締結しました。本協定は、山岳域における諸課題の解決に必要な高度専門人材の育成、調査研究、技術開発等について連携及び協力して取り組むことを目的としています。具体的には、以下の連携及び協力を予定しています。(1)森林管理局は、中部山岳地域における国有林野等を活用した教育、試験・研究のためのフィールドの提供及び技術開発や研究の成果、資料等の提供への協力。(2)大学は、森林管理局が取り組む技術開発、調査研究等に対しての指導及び助言。信大病院医療救護班熊本地震被災地にて支援活動筑波大学、山梨大学、信州大学及び静岡大学と林野庁関東森林管理局及び中部森林管理局の連携・協力協定を締結

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る