2017環境報告書
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54平成28年度防災訓練が行われました平成28年10月31日に防災訓練が行われ、教職員、学生約650名が参加しました。松本市において震度6弱の地震が発生したことを想定して、松本キャンパスでは一時避難所への避難誘導、安否確認、情報伝達、災害対策本部の実働訓練、初期消火、煙道体験などの訓練を行いました。訓練の最後には、丸の内消防署の落合署長補佐の講評があり、過去の大震災で助かった事例では、90%以上が自助(自力での避難対応)と共助(地域やコミュニティでの助け合い)によるもので、公助(行政等の公的機関による救助)の割合は10%にも満たなかったということから、「防災訓練の積み重ねにより、自助・共助による災害対策に努めていただきたい」と助言をいただきました。また、災害対策本部長の濱田学長からは、「松本市は糸魚川・静岡構造線の真上にあり、大きな地震が発生する確率が高い。今回の訓練を教訓として、日頃から防災意識を高めてもらいたい」との講評がありました。信州大学では、今回の防災訓練の検証を行い、今後も学生・教職員の安全確保と防災意識の向上に取り組んでいきます。04地域社会への貢献についての取り組み避難訓練の様子濱田学長による講評農学部環境講演会2016を開催農学部では、平成28年12月12日(月)に26番講義室を会場として「信州大学農学部環境講演会2016」を開催しました。参加者(教職員、学生、一般)は166名と多くの方の参加がありました。今年度は、岡山大学環境管理センター長の西村伸一教授を講師にお招きし、「豪雨土砂災害の発生機構と対策について」を演題とするご講演をいただきました。西村教授からは、近年全国的に被害をもたらしている豪雨災害の発生要因について、写真を使用しながら解りやすくご説明いただきました。降雨量の他に地下水の上昇によっても滑落があることから谷筋は土砂災害が発生しやすいということや、土砂災害が発生した際の避難場所等、日常における対策についてもお話いただきました。地域社会への貢献についての取り組み

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