2017環境報告書
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11山ノ内町立西小学校山ノ内西小学校は、果樹栽培が盛んな山ノ内町西部地域を校区に持つ、児童数約140名の小学校です。山ノ内町は町内のほぼ全域が志賀高原ユネスコエコパークに登録されており、すべての小中学校がユネスコスクールとしてユネスコエコパークの核心・緩衝地域である志賀高原に親しむ活動や、生活科や総合的な学習の時間の地域学習などに取り組んでいます。交流会では、3年生が中心になって行っているリンゴ栽培の活動について発表してくれました。子どもたちは、地域でリンゴ栽培をしている方の支援を受けながら、リンゴの栽培に取り組みました。収穫したリンゴは子どもたちの発案で、地獄谷野猿公苑などに多く訪れるインバウンド観光客の皆さんに販売しました。子どもたちはALTの先生に英語での表現を教えてもらいながら看板などを準備し、また学校はインバウンド観光客が多く訪れる駅前の飲食店の協力を得るなどの調整を行いました。このように、子どもたちの自発性に応じて、学校や地域がそれを支えながら広がっていく『予定調和的でない学び』は、ESD授業の大きな特色です。高山村立高山小学校高山小学校は、高山村全域を校区に持つ、児童数約400名の小学校です。高山村は全域が志賀高原ユネスコエコパークに登録されており、豊かな自然環境を活かした環境学習やESDの取り組みが行われています。高山小学校では、3年生から6年生を対象に、総合的な学習の時間を「たかやま」と呼び、地域の人・こと・ものと触れ合い、フィールドワークを大事にした、ふるさと学習を展開しています。子どもたちは学年ごとに、リンゴやブドウの栽培、もち米づくりなど、地域に学ぶ体験学習に取り組んでいます。またあわせて、学校、PTA、公民館が協働して、「わくわく村」講座を開講して地域学習に取り組んでいることが特徴です。交流会では6年生の皆さんが、学校の近くにある城山の魅力や、地域の伝承について調べた事について発表してくれました。ワインブドウの収穫(4年生)地域の農業者による栽培の指導リンゴ栽培に取り組んだ子どもたち湯田中駅前でインバウンド観光客にリンゴを販売高山村のよさを伝える学習(6年生)●各学校でのESDの取り組み2017年2月に教育学部キャンパスで開催された「信州ESDコンソーシアム成果発表&交流会」で報告された活動事例をご紹介します。信州ESDコンソーシアムについて信州の環境と知に根ざしたESDの普及をめざして特 集

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