Shinshu University Social Responsibility Report 2016-2017
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18SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2016−2017Local15包括先進医療棟の建設医学部附属病院は2017年度中に包括先進医療棟の建設を行い、2018年度から運用を開始します。ロボット手術、ハイブリット手術などの先進的手術室の新設や重症患者の集中治療室などの施設・体制を強化するとともに、長野県がん診療連携拠点病院、周産期母子医療センターとして、高度な医療を提供する機能を強化し、これらを通して、超高齢化社会を迎え多様化する地域の医療に貢献します。 信州大学では、地域の子供達にむけて様々な活動を行っています。 ◦「信大YOU遊未来(Chance)」教育学部の学生が中心となった子どもと関わるボランティア活動です。青木村、麻績村、長野市などの地域で通学合宿や農作業などのイベントを行っています。◦「青少年のための科学の祭典」実験やものづくり体験を通じて科学技術に興味を持ってもらえるよう、毎年多くの体験・展示ブースを設けたイベントを開催しています。2016年は上田大会が開かれました。◦「信州自然誌科学館」理学部では毎年夏に、実験・観察・工作等をとおして、自然や科学の面白さを体験できるイベントを開催しています。◦「工学部技術部主催親子体験教室」工学部技術部では、毎年、親子体験教室を開催しています。工作等の体験を通じて、子供達に「なぜ?」という興味や、「もっと知りたい!」という向上心が芽生える事を願っています。19信州大学発「インターバル速歩」 10年継続の表彰式・成果説明会開催インターバル速歩は、信州大学の能勢 博 教授が開発した早歩きとゆっくり歩きを一定時間繰り返す運動方法です。2016年1月には、このインターバル速歩を10年間継続した方たちの表彰式と成果説明会が行われ、この方々の膝の伸展・屈曲筋力や持久力が同年齢の人たちと比べて高いなど、インターバル速歩の継続が加齢に伴う体力低下の防止に効果があると説明されました。また、2016年3月には加藤勝信 一億総活躍担当大臣が信州大学に来訪され、インターバル速歩の取組を視察されました。20インターバル速歩にiPhoneアプリを活用した新システム「i-Walk System®」サービスを全国展開オムロンヘルスケア(株)、キッセイコムテック(株)、(株)グラムスリーとの共同研究により、インターバル速歩時のカロリー消費量を自分で測定しサーバーに送ると、自動的に返送されてくる解析データとアドバイスをi-Phoneで確認できるシステム「i-Walk System®」を開発しました。これによって、これまでは長野県域の熟年体育大学の参加者だけが受けていた「個人の体力や健康診断結果に基づく運動指導サービス」を、全国の希望者が誰でも受けられるようになります。16附属病院に院内助産リーダー養成コースを開講2016年10月、長野県内の院内助産普及促進のため「信州大学院内助産リーダー養成コース」を全国に先駆け開講しました。本コースは、分娩施設の減少や産科医の不足が叫ばれる中で地域における安全・安心・快適なお産の場を確保するとともに、産科医の負担を軽減し、妊産婦の妊娠・出産・育児に対する不安にこたえる助産師を育成します。研修後、自施設において院内助産の開設や運営に主導的な活躍をすることが最終目標です。17地域保健推進センターで「健康講座」を開催医学部地域保健推進センターでは、地域の健康寿命延伸に向けて、様々な活動を行っています。地域住民を対象にした「健康講座」は、「健康寿命延伸」や「災害と健康」、「認知症」など地域住民のニーズが高いテーマを設定し、講義だけではなく実際に体を動かすプログラムなどを実施しており、2014年から2016年までに、延べ1,400名の方にご参加いただきました。この他、医療機器の共同開発など、多くの機関と連携しながら地域の保健活動を推進しています。2017年度完成予定の包括先進医療棟。最先端の医療設備を導入するなどして病院機能の強化を図ります。第1期は県内の助産師4名が受講。病棟等の業務やレクチャーの研修を半年間行います。インターバル速歩10年継続表彰式(主催:NPO法人熟年体育大学リサーチセンター)i-Walk System®:スマートフォンなど携帯端末を通して遠隔でフィードバックとアドバイスが受けられます。健康講座「災害と健康」では、講義のほか、実際にAEDを使用し、使い方を学びました。信州自然誌科学館では、参加者が納得できるまで学生が丁寧に説明します。通学合宿で宿題を手伝う学生 「信大遊You未来(Chance)」18地域の子供達との交流インターバル速歩を体験する加藤大臣

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