Shinshu University Social Responsibility Report 2016-2017
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SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2016−201715長野県内4地域に点在する5つのキャンパスを最大限に活かし、それぞれのキャンパス、それぞれの市町村に特徴的な社会貢献を行います。特に、次世代のまち・ひと・しごと創生で戦略的な役割を果たします。Local Step3:地域インターンシップ(サービスラーニング・PBL) Step4:企業インターンシップ(超短期~長期) Step5:就職支援、ベンチャー支援、留学生就職支援 Step1:地域志向(地域の課題や特徴)を学ぶ Step2:キャリア(将来像・仕事)を考える 地域活用型キャリア教育信州の特徴・課題を知る仕事を通じて学問と社会を繋ぐ地域課題を経験する仕事から地域を創造する主体へ自分の適性を知り、仕事・働くを考える1-1信州を未来へつなぐ、人材育成と課題解決拠点「信州アカデミア」 信州大学は、2013年からCOC事業※「信州アカデミア」を実施し、地域に潜在する様々な課題を解決できる人材の育成を進めています。地域社会人に向けては「地域戦略プロフェッショナルゼミ(プロゼミ)」を2014年から毎年開講し、中山間地域や芸術文化の振興、環境共生など信州の未来を創造する地域の実践人材を育成し、これまでに126名の修了生を輩出しています(2016年現在)。学生に向けては、全学の授業から地域志向科目を検索できるようにシラバス検索システムを改訂し、専門分野を越えて地域課題について学ぶための準備を整えました。また、プロゼミ講師や修了生等の地域人材と協力した教育研究を実施し、地域課題の解決に参画する実践的な学びの場を提供しています。プロジェクトをさらに推進し、地域と大学の協働による新たな人材育成モデルの構築を目指します。2教育を通じた地域の活力創造と地方創生の推進(COC+事業)2015年から、COC+事業※として、教育を通じた地域の魅力・活力創造と若者の地方定着に向けた取組を開始しました。信州大学の2016年度学部入学者のうち長野県内高等学校出身者は26.2%、2015年度学部卒業生の就職者のうち長野県内就職率は39.2%です。県外から入学した学生の相当数が長野県内に就職していますが、地方創生をさらに加速させるため、産学官民の協働によるインターンシップ等のキャリア教育を強化し、地域の魅力ある様々な仕事を学ぶ機会を提供します。また、研究・教育を通じて地域資源を活用した新たな仕事の創出に取り組む人材を輩出します。3地域の方々と定期的に意見交換毎年、地域の方々の生の声を頂戴し、意見を交換させていただく懇談会を開催しています。 2016年は、町会長・公民館長の方など58名に参加いただき、本学役員・教職員、学生団体代表が意見交換させていただきました。1-2長野県地域おこし協力隊×信大プロゼミ共同シンポジウムを開催2015年12月、信州で活躍する長野県地域おこし協力隊とプロゼミ生約100名が工学部にて一堂に会し、「地域をみなおす、うごかす。」というテーマでシンポジウムを長野県と共同開催しました。佐藤洋平 東京大学名誉教授による基調講演に続いて「信州・地(知)の拠点円卓会議」が実施され、協力隊・プロゼミ生6組による地域課題解決に向けたプロジェクトの提案がありました。質問や意見が交わされ、会場は熱気に包まれていました。1-3市民工房「FabLab」教育学部内に開設教育学部で技術・美術教育を学ぶ学生と、教育学部近隣にオフィスを構えるゲーム企画開発会社「アソビズム」の協働で、市民向けのものづくり工房「FabLab(ファブラボ)長野」をオープンしました。工房には、3Dプリンタやカッティングマシンなどが備えられ、様々なイベントやワークショップが開催されています。現在は試用段階ですが、今後は徐々に一般の方にご利用いただける機会を増やしていく予定です。地域住民懇談会地域戦略プロフェッショナルゼミは、現場での実践演習を交えた密度の濃い学習を提供します。プロジェクト提案後、興味を持ったメンバーごとに集まって各テーマの討論を行いました。ワークショップ「オリジナルアクセサリー作り」※文部科学省「地〔知〕の拠点大学による地方創生推進事業」。信州大学のプロジェクト名は「地域ニーズで就業力と地域定着志向と成長力を高めるキャリア教育」。※文部科学省「地(知)の拠点整備事業」。COCはCenter of Communityの略。地域活用型キャリア教育

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