大学概要2016|信州大学
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 環境・エネルギー、メディカル、ファイバー、バイオ、アグリカルチャー…信州大学の研究領域のほぼすべての分野で、産学官、さらに金融機関との連携が加速しています。銀行の職員がコーディネータとしての研修を受け、地域企業の技術シーズとのマッチングを図っており、大学シーズを紹介する展示会「見本市」も開催されています。 医・工連携のライフイノベーション分野では、医学的解析装置を整備した信州メディカルシーズ育成拠点を設置、さらに企業・団体との信州メディカル産業振興会を組織化、拠点としては、信州地域技術メディカル展開センターで、企業や医療関係者がひとつ屋根の下で研究を推進する理想的な体制が確立されています。 また、環境エネルギー戦略として重要なグリーンイノベーション分野では、文理融合型で水資源の保全と利用を研究開発する、新しい水マネジメントモデルのプロジェクトなどが進められています。そして、アグリイノベーション分野では農業の6次産業化に向けた技術開発と応用を図る「食・農産業の先端学際研究会」に農業組合も加わって、農商工連携を推進。中山間地域の課題解決もテーマに含めた農学と地域企業が新しい農林ビジネスを推進する組織、「伊那谷アグリイノベーション推進機構」などが設立され活動が活発化しています。信州大学の研究シーズや成果を、広く企業や団体に紹介し、産学官金融連携を推進する展示会を大学独自で開催しています。研究者がブースを構え、プレゼンテーションステージにも立ちます。またこの催しには、学内の研究者間の連携や、学生を研究者に育成する効果も生まれています。展示会「信州大学見本市」 研修を受けられた金融機関の方々に、「信州大学連携コーディネータ」として活躍していただいています。企業のニーズに詳しい金融コーディネータの皆さんは、大学の研究シーズとのマッチングを図り、産業界と大学の架け橋となっています。金融機関コーディネータ研修文部科学省「地域再生人材創出拠点の形成」プログラムに採択され、ながのブランドの商品開発が、工学部と地方自治体の共同で事業展開されています。毎年「大学は美味しい!!」フェアに出展、農学部のジャム・ワインなども販売され、信州発のユニークな食の話題を提供しています。ながのブランド郷土食立位手術 術者体位保持機器SURGICAL BODY SUPPORT19医学部附属病院の医師と企業の共同研究で生まれた手術用の新製品。腰部をサポートし、腕を置く手台で上肢を支持することで、体幹・上肢などの体位を安定させ、手術者が立位での顕微鏡手術において下肢・上肢の負担を軽減します。電動調整、移動用キャスターのロック機能などが特徴です。〈特許出願中〉

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