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国際ファイバー工学研究所Institute for Fiber EngineeringInstitute for Biomedical Sciencesバイオメディカル研究所環境・エネルギー材料科学研究所Center for Energy and Environmental ScienceInstitute ofMountain Science山岳科学研究所カーボン科学研究所先鋭領域融合研究群Interdisciplinary Cluster for Cutting Edge Research10た教員集団を募集したいと考えています。現在の5つの研究所の研究を一層高めると同時に、研究群の研究の裾野をさらに広げる試みです。―評価の客観的基準は何に求める?研究の成果をどのようにして評価するかは様々基準があり難しいところですが、何より、「ネイチャー」誌に代表される科学誌に掲載される論文数が重要です。また、その論文が重要であれば、世界中の研究者たちがそれを引用するわけですから、引用された数=被引用数も重視します。現在、被引用数において、繊維材料分野や複合材料分野などが世界的にも上位に入っており、更なる上乗せを図りたいと思います。また、世界の大学ランキングで、信州大学は現在600位から800位のグループ内に、位置していますが、それを、もうワンランク上の500位から600位のグループにまで上げたいと思います。そのために効果が大きいのが論文の数と質であり、その意味でも、先鋭領域融合研究群が果たすべき役割は大きいのです。―理工系と人文・社会系の融合は?先ほど「次代クラスター」のことを話しましたが、ぜひ、人文・社会系の教員の皆さんにも積極的に手を挙げていただきたいと願っています。ナノカーボン、ファイバー、機能性材料、蓄電池、燃料電池などの先端研究は、今や、マーケティングやライフデザイン、美術・芸術とも深く関わってきていますし、「長寿」というバイオメディカルの一つのテーマも、食やそれを支える農業や地域の暮らし・文化の面からも研究が深められるべきだと思います。世界有数の長寿地域である長野県の特性にこだわり、それを文理融合の視点から包括的に研究していくことは、きっと世界中の人々の役に立つと思いますし、信州大学の強みを磨き上げることにつながると思います。―研究群長としての抱負・夢は?冒頭にも述べましたが、先鋭領域融合研究群が目指すことは、社会(ひと・まち・くらし)が直面する困難の克服と新しい価値の持続的創出です。信州という地域に根ざして、ここで生起している困難を克服するために、グローバルな視野と、専門研究者の枠を超えた協働を創り出していけば、それは必ずや、国際社会の安定と発展につながると確信しています。招へい研究者をはじめ海外に拡がるネットワークも十分に活用し、この信州から国際的な研究を拡げていきたいと思います。さらに進展させることが柱であることは言うまでもありません。これに加えて、先鋭領域融合研究群では、5つの研究所の他に、さらに、数年後には新たな研究所として機能することが期待できる「研究センター」を設置することにしました。それらを総称して「次代クラスター」と呼ぶことにしています。2016年度には、この研究センターを担うアイデアを持っ特色あるアップ!合研究群、人文・社会系にもウイングを拡大国際社会の安定と発展への貢献を目指して聞く―

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