ShindaiNOW101
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ラ・ロッシェル大学では、環境に関する講義を受ける機会を頂きました。講義を受けたのは、法律や文学、芸術などを学ぶ学生が集まる「FLASH(Faculté des Lettres, Langues, Arts & Sciences Humainesの頭文字を取った略)」と呼ばれる、日本でいう人文学部のような所です。講義テーマは「環境と文学」。受講前はどんな授業なのか全く見当がつきませんでしたが、環境問題には様々なアプローチ方法があり、理系文系関係なく、様々な角度から環境問題を理解することの大切さを考える講義で、とても面白かったです。例えば、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」は、「自然は沈黙した」というとても詩的な文章から始まります。また、ジャン=ジャック・ルソーの有名な言葉に「自然に還れ」というものがあります。人間の“個人の権利”が広がったことで環境破壊が始まった、という思想から発せられた言葉です。このように、歴史上、環境問題に対して人々に警鐘を鳴らしてきたの人文学部人文学科(4年) 小林 麻紀さん 環境問題への人文科学的アプローチを学ぶ03REPORTは、絵画であったり、文章であったり、思想であったり、歴史であったりしました。環境問題を解決するためには科学的な知識が必要、理系が考えることだという意識を持つ人も多いと思います。もともと私もそうした考えを少なからず持っていました。しかし講義を聞いて、環境問題にも様々なアプローチ方法があると知りました。情報を分析して、様々な方向から物事を考える姿勢の大切さは、私自身が人文学部で学んできたことでもあります。この講義をきいて、法律・絵画・文学・歴史などからも、環境問題に通じる理念を知り、考え続けることが大切なのだと学ぶことができました。ラロッシェル大学構内現地の大学生との交流も行った見学させていただいたラ・ロッシェル大学と連携している研究施設LIENSs(沿岸環境・社会研究所)では、沿岸域の地形や生態、人との関わりなど、沿岸地域が抱える独自の環境問題に関する研究を行っています。特に、港町であるラ・ロッシェルは、洪水の調査に力を入れていました。2010年の洪水では、47人が犠牲になったそうです。南ヨーロッパとアメリカにおける海面水準の変動などを監視し、過去の洪水について歴史的な公文書からも情報を得ながら、地層学とコンピュータモデルとを組み合わせ、洪水の発生について研究しているとのことでした。また、沿岸地域であるラ・ロッシェルは、特産品であるカキの伝染病による大量死などが近年発生しています。地球温暖化によるものなのか産業汚染によるものなのか、調査研究中であるそうです。また、ボルドーやコニャック等の農場で使われている農薬が海の水質汚染を引き起こしている例もあるそうです。その他にも、ラ・ロッシェルでは2年間で理学部物質循環学科(3年) 矢原 ひかりさん港の町が抱える課題。LIENSs(沿岸環境・社会研究所)を見学して04REPORT1mもの堆積物が港に流れてくるそうで、取り除かなければ港が埋まってしまいます。その堆積物がどこから来るのか、またどこへ運ぶべきか、などの調査もLIENSsで行っているとのことでした。沿岸地域特有の環境問題を知ることができ、今まで聞いたことのないような課題もあり、とても勉強になりました。一部分は実際、大学で学んできたことに通じる研究もあり、興味深かったです。この研修では、国境を越え、いろいろな人とのつながりができました。日本とは違う価値観や文化を肌で感じて、改めて様々な経験を重ねて視野を広げ、成長していきたいと感じました。海底の堆積物を調査する器具港で堆積物を除去する船まきこばやしやはら10平成27年度 環境教育海外研修報告
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