環境報告書2016|信州大学
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学長メッセージ 信州大学では、6つのキーワード(3つの「G」と3つの「L」)を設け、大学運営の基本方針を定めております。3つの「G」は、Green、Global、Gentleで、緑に囲まれた自然環境豊かな信州で環境マインドを持ち、グローバル展開できる能力を有し、気品高く落ち着いてものを考える人材を育成すると言う思いを込めています。3つの「L」は、Local、Literacy、Linkageの3つで、地域貢献のための様々な取組を戦略的に行い、様々な教養が身につく教育プログラムを提供するだけでなく研究を通して次世代の教養を構築し、大学間連携、産学官連携、地域連携等様々な連携を強化していくと言う思いを込めております。Greenを最初のキーワードとしている理由は、信州大学がこれまで教育・研究・社会貢献など、あらゆる活動を通して、地球環境保全に取り組んできており、最も重要視しているキーワードだからです。 本報告書では、国家的プロジェクトであるセンターオブイノベーション(COI)プログラムに採択された「世界の豊かな生活環境と地球規模の持続可能性に貢献するアクア・イノベーション拠点」の中核施設である信州大学国際科学イノベーションセンターが特集されております。アクア・イノベーション拠点では「世界中の人々がいつでも十分な水を手に入れられる社会」の構築を目指しております。その実現に向けて、革新的な『造水・水循環システム』の開発を行っておりますが、ナノ濾過膜(NF膜)や逆浸透膜(RO膜)の基盤技術を確立するために、水をきれいにするという観点と有用物質を取り出すという観点から研究を進めていると同時に、統合的な水環境の解析・予測を進めているところです。生活環境と地球規模の持続可能性に貢献するのにふさわしいセンターですので、信州大学の最も精力的な取組として認識いただければと思います。 一方、信州大学では、環境に関する活動への学生の参加も積極的に促しています。環境ISO学生委員会の活動がその代表的なもので、全学共通企画だけでなく、松本キャンパス、長野(教育)キャンパス、長野(工学)キャンパス、伊那キャンパス、上田キャンパスにおける独自企画による活動も活発に行われています。これらの活動を通した学生の環境マインド醸成は、環境科学群の授業科目受講とともに社会に出たときに活かされると期待しております。 今後とも教職員と学生が一体となった環境に関する活動を行っていきたいと考えております。皆様のこれまでのご尽力に感謝申し上げるとともに、今後の活動にもご協力下さいますようお願い申し上げます。2016年9月信州大学長 濱田 州博1

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