人文学部案内2017|信州大学
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49Academic Staffしている中国について, 20世紀の歴史を研究することを通じ, その風土や人々の生活, 考え方や価値観に関する理解を深めようとしている。日本と共通する部分も多いが, 異なる点も少なくない。その双方に注意したい。̶准教授 | 豊岡康史[中国近世・近代史]現代の東アジアは, どのような歴史的な過程を経て形成されたのか, という点に関心を向けながら, 18・19世紀の清朝中国をめぐる国際関係について研究している。香港・マカオ・台湾をふくむ中国東南沿海の歴史を主なフィールドとしている。歴史学コース || 日本史分野————————————————————教授 | 山本英二[日本近世史]専門の時代は17–19世紀を中心にした日本近世–近代史。具体的な研究テーマは, 江戸時代における偽文書や由緒書を通じてみた民衆意識の研究, および「慶安御触書」の成立に関する基礎的研究。̶准教授 | 大串潤児[日本近現代史]主に研究している時代は戦後史, とくに占領期から1950年代の地域社会をあつかう。具体的には長野県をフィールドに青年団運動や村政民主化運動, 女子たちの運動を通して, 戦後民衆思想史を研究している。̶准教授 | 佐藤全敏[日本古代史・中世史]奈良・平安時代を中心に, 古代から中世にかけての社会・国家・文化の変化を研究している。具体的なテーマは, (Ⅰ)奈良・平安時代の権力システム, (Ⅱ)天皇や責族たちの生活・文化, など。「日本」的にみえるものの生成プロセスを明らかにしたい。————————————————————比較言語文化コース || 比較文学分野 ————————————————————教授 | 野津寛[西洋古典文学]古代ギリシア演劇, 特に紀元前5世紀の喜劇詩人アリストパネースの作品に関心を持っている。ヨーロッパ文学の起源をホメーロスまでさかのぼり, 近代文学における西洋古典文学の受容の歴史を教育・研究している。̶准教授 | 澁谷豊[比較文学]近代日本文学と西洋文学の比較文学的研究。特に「近代日本におけるフランス文学受容」と「近代日本人作家の滞仏体験」に関心を持ち, 現在, 両次大戦間のパリに滞在した日本人作家の足跡を調査している。また, フランス語圏の作家(エマニユエル・ボーヴなど)の翻訳紹介にも携わっている。

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