人文学部案内2017|信州大学
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39Courses¶東洋史分野遠い国の人が記した史料のなかに, あなたは自分の言葉をみつけるでしょう。西洋史分野の教員は, そのための, 読み解き, まとめ, 発表, 討論, を指導します。最終的には, そのような努力の成果を, 卒業論文というかたちで, 提出してもらうことになります。̶歴史学の東洋史分野では, 中国史を中心にアジアの歴史について学びます。| アジアと向き合う |今, いちばん元気なアジアを相手にします。アジアの人々が, 今, 何を感じ, 何を考え生きているのか。それを探るのが世界史専攻(アジア史)です。歴史は昔のことではなく, 今を生きる人々が, これまでたどってきた道のりのこと。歴史は, 今につながっています。| 中国語を生かす |1年次に中国語を学んだ人たちは, ぜひそれを生かす分野を選んだらよいと思います。主に中国史を勉強するアジア史では中国語をフルに活用します。中国語やハングルなどアジアの言葉を使ってアジアの人々と理解しあえるようになれば, 世界が広がります。もちろん中国語を選択しなかった人たちもアジア史に進学できます。| 日中関係を考える |なぜ日中関係はこじれているか, その背景や事情を冷静に考えていく場にもなります。今から約30年前の1980年代前半, 日中両国の民衆は互いに「好感度」最高の関係でした。ではそれは, どんな事情で変わってきたのか, また, これから, どう変えていけるのか。100年前の中国人の日本留学ブームや70年前の日中戦争なども含め, 客観的に日中両国の史料を読み進め, さまざまな角度から, じっくりみていきます。| 卒論は誰もが書けるもの |アジア史は卒論を書くのが難しい, とも言われます。確かに今までに提出されたものの中には, 学界でも注目を集めたほど高い水準の卒業論文が含まれています。しかしそれを書いた先輩たちが, 並はずれた勉強家だったわけではありません。毎日の積重ねでした。ゼミという少人数で勉強していく場を通じ, だんだんと力を付けていくことができます。ゼミで学ぶのは中国の近現

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