PLANthefirst成果報告書(2011-2013_2013-2015)信州大学
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19信州「知の森」づくりPLAN“the FIRST”2013-2015“specific method”MATSUKAWA Seiji松川 誠司・アクア・イノベーション拠点(COI)の中心建物として国際科学イノベーションセンターを長野(工学)キャンパスに新築するとともに、松本キャンパスの中央図書館を増築・リニューアルし、学習スペースやセミナー室を大幅に充実するなど、信州「知の森」づくり実現に向けた建物整備を進めました。また、高度化する医療に対応するため、平成29年度完成に向けて附属病院包括先進医療棟の整備に着手し、あわせて外来者立体駐車場の建設を進めています。・このほか、安心、安全なキャンパスを確保するため耐震性が劣る建物23棟の改修を進め、耐震化率は平成24年度の86%から平成27年度には97%となりました。防災対策としては、全キャンパス及び附属病院に非常用自家発電設備と防災備蓄倉庫を整備するとともに、災害発生時に備え、各種マニュアルの作成や避難所運営に関する自治体との協力体制の検討を行いました。・信大改革や施設整備をはじめ本学の運営を行うに当たっては、文部科学省等の関係機関や他大学の情報を積極的に収集し、施策の構想・立案に役立てました。理事Method 1キャンパスマスタープランに基づく戦略的な整備推進 本学の強みや特色をさらに発揮できるよう、多様な財源を活用しつつ、キャンパスマスタープランに基づき、駐車場整備や学生の学修・生活環境の整備をはじめ、戦略的かつ効率的に施設整備を進め、豊かなキャンパスづくりを実現します。 特に、地域資源等を活用して革新的なイノベーション創出に貢献するため、国際科学イノベーション拠点整備事業に係る建物整備を確実に実施します。 ・「キャンパスマスタープラン2013」に基づき、国の施設整備費補助金、長野県からの補助金、学内予算措置、PFIなど様々な財源を活用して、戦略的・計画的に施設整備を進めました。 主な整備事業としては、国際科学イノベーションセンターの新築(文科省補助金)、中央図書館の改修・増築(文科省補助金及び目的積立金)、全学教育機構講義棟の改修(文科省補助金)、病院防災用備蓄倉庫の新築(長野県補助金)、附属病院外来者駐車場の整備(民間資金活用)などを行いました。さらに、高度化する医療に対応するため、平成29年度完成に向けて附属病院包括先進医療棟の整備に着手しています。 ・松本キャンパスの駐車場問題を解決するとともに、学生・教職員にとって快適で魅力的な屋外環境空間を確保するため、中央広場等の環境整備計画を立案しました。その実現に向けて財源の確保方策などを引き続き検討しています。自己評価SMethod 2安心、安全の確保とエコキャンパスづくり 東日本大震災の被害を踏まえ、耐震化率100%の達成を目指してIs値(耐震指標)0.7未満の建物の耐震改修を優先的に行うとともに、屋内運動場などの天井材等の非構造部材を含めた耐震対策を早急に進めます。 また、環境に配慮したキャンパスづくりに貢献するために、施設整備の際に省エネ効果の高い機器を採用するほか、全学的なキャンパスISO14001を維持し、環境マインドを持つ人材の育成に向けた取り組みを継続して実施します。 ・安心、安全なキャンパスを確保するためIs値の低い23棟の耐震改修を進め、耐震化率は平成24年度の86%から平成27年度には97%となりました。今後も財源の確保を図り、残る建物の耐震化を早期に進めます。また、屋内運動場の天井材等の耐震対策についても、該当施設を調査した上で国に予算要求を行い、対策工事を進めています。 ・環境に配慮したキャンパスづくりのため、建物改修時には照明器具や空調設備を高効率機器に更新しました。特に、国際科学イノベーションセンターでは、太陽光や地下水など自然エネルギーを活用した発電及び空調設備を採用し、庇や高効率ガラスにより日射量を制御するなど省エネ効果の高い施設としました。 ・環境ISO関係では、平成25年に長野(工学)キャンパスと松本キャンパス、平成26年に長野(教育)キャンパスが更新審査に合格し認証を継続しました。環境ISO学生委員会では、全国環境ISO学生大会や信州環境フェア、エコプロダクツなど学外イベントに積極的に参加しました。また、環境内部監査員養成講習会の開催(平成26年度末の有資格者総数5,110名)、学生の海外研修(平成25年度ネパール、平成26年度タイ王国)など環境マインドを持つ人材育成の取り組みを継続して実施しました。自己評価B06環境施設/企画調整担当【環境施設に関する目標】信州「知の森」づくりを施設・環境面から実現
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