環境報告書2015|信州大学
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アクア・イノベーション拠点世界の豊かな生活環境と地球規模の持続可能性に貢献する革新的な「造水・水循環システム」を構築し、世界の水問題を解決する社会システムイノベーションを実現2015年3月に完成した信州大学国際科学イノベーションセンター(長野(工学)キャンパス)を中核施設として展開されるのが、国家プロジェクト、「世界の豊かな生活環境と地球規模の持続可能性に貢献するアクア・イノベーション拠点」(以後はアクア・イノベーション拠点)です。このプロジェクトは、信州大、物質・材料研究機構、日立製作所インフラシステム社、東レ、昭和電工、長野県が共同提案し、2013年10月に採択されました。文部科学省と科学技術振興機構が推進する「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」の一つ、COIプログラムの拠点で、最長9年間にわたり実施されます。安全・安心な水を確保することは世界的な課題です。プロジェクトチームは、世界人口が80-90億人に達する将来を見越し、造水のターゲットとする水源として、①地球の水の97%強を占める豊富な海水、②資源回収に伴って発生する随伴水、③湖沼や地下にある塩分を含んだかん水――の三つを選びました。特 集5

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