環境報告書2015|信州大学
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■附属特別支援学校①地域との交流活動による環境改善(中学部・高等部): 中学部では畑・花壇づくり、高等部では各学級と放課後活動(アフター3)で畑づくりを行いました。中学部の緑化活動や学校での生活単元学習には、近隣の住民が参加し共に活動しています。生徒たちは、友達や地域の住民とかかわりながら、公園の花壇づくりや畑で収穫した農作物の販売、収穫祭等を行いました。花や野菜を育てる活動を続けることから、力を合わせて環境を整え、改善しようとする意識が高まりました。 高等部の生徒は、学級ごとに好きな野菜を栽培しました。毎日の水やりや草取りなどの畑の管理は、生徒全員が協力して取り組みました。収穫した野菜は漬け物にしたりお菓子を作ったりしてみんなで楽しみながら食べました。また、放課後活動では白菜を栽培しました。収穫した白菜の半数を販売し、残りの半数でキムチを作りました。畑づくりを通して、水の大切さや除草作業の大変さを知ることができました。②芝生校庭の活用(全校):4年前から校庭を全面芝生にしています。校庭を芝生にすることによって、雨水の急激な流出や砂埃の発生による近隣への影響を減らすことができました。また、地面が露出していないので、使用中のけがが減り、体育や集会などでの活用が増えています。授業以外にも放課後支援活動「げんきクラブ」では、うんどうグループの生徒が大学生や交流校附属長野小学校の児童と共にサッカーやドッジボールなどの球技を楽しんだり、リレーゲームをしたりしました。また、地域の自治会主催の運動会に使用されることや幼稚園児・保育園児の皆さんの散歩コースとして利用されることが多くなりました。緑あふれる校庭から緑化による環境のよさを発信し、人の輪が広がっています。公園花壇への花植え地区運動会での太鼓発表芝生の上で思い切り運動②節電、節水など省エネに対する活動:環境委員会が教室の電気のスイッチに節電を促すプレートや、トイレ・水道に節水を促すプレートを作成し、貼付しています。③ごみの分別および資源化への活動:教室内で、燃えるゴミとプラスティックゴミを分別して収集し、清掃時に、整美委員と環境委員がそれらを管理しています。④総合的な学習で行う環境問題に対する活動:1年生がヒューマン・ウィーク期間中(7月)の総合的な学習の時間の中で、環境問題に関する今日的な課題を自分の問題として受け止め、問題に対する自分のあり方を見いだすことを目的に、環境にかかわる学校内外での調査・研究を行い、発表しています。平成26年度は、「川の生き物の生態調査」、「エコバッグ利用率調査」など7つの講座に分かれてワークショップを行いました(写真3)。調査結果を、参観日に保護者を対象に発表したり、学習発表会で地域の方に紹介したりしました。⑤地域の環境美化に対する活動:毎年6月に地元企業(富士通(株))と合同で地域の環境美化活動を行っています。この活動は地域の美化活動を通して近隣地域の一員であるという自覚を高めることを目的に、学友会が企画し、これまで10年間以上継続して実施しています。(写真4)。写真3 自動販売機の消費電力から排出される二酸化炭素を調査写真4 地域の環境美化活動に参加43

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