信州大学案内2015
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Introduction Faculty of Scienceグリーンサイエンスを基盤とする 特色ある教育と研究 本学部は、数学科と理学科の2学科から成る、「知的好奇心探求の場」です。グリーンサイエンス、すなわち環境に負荷を掛けない持続発展の可能な社会を支える基盤的な科学・技術の教育・研究とフィールドワークを中心に自然環境保全についての教育・研究を実践しています。その基本理念は、自然界の多種多様な現象を詳細に検討し、その中に存在する法則性を探求することにあります。学生本位の教育プログラムの実施 グリーンサイエンスを学ぶ学部横断的なカリキュラムを構築することにより、自然・環境・エネルギーなど社会基盤に配慮できる人材を育成するとともに、より能動的・意欲的な学生への先端教育や視野の広い科学教育をプログラム化して推進します。平成27年4月より、これまでの6学科から2学科7コースへ改組しました。理学部信州大学と、所属学部を志望した理由は?地元にある大学で、志望当時に興味があった数学を学べる点に惹かれて志望しました。また、2年次に数理科学と自然情報学の2種類のコースを選択できるという点も魅力的に感じました。好きな授業は?集合論です。この講義では写像や集合上の関係などを学びました。1年後期の講義ですが、2年以降の講義の基礎基本の多くがこの講義に含まれていると感じました。今がんばっていることは?卒業研究がうまくいくように、論文や本を読んで日々数学の勉強をしています。また、自主ゼミでゼミでの発表の仕方なども学んでいます。学びの中で充実感や楽しさを感じることは?興味あることを自ら勉強し、自分の進む道を考えていくうえで、自分の知らないことを知ることが出来るのはとても楽しいと思います。大学の数学は高校の時とはまた違う楽しさがあると思います。信州大学をめざす人へひとこと!この自然に囲まれた環境のもとでの生活をおすすめします。信州大学なら、さまざまな土地の人々と一緒に最高の大学生生活を過ごせると思います。みなさんの入学を期待しています!大学の数学は高校の時とはまた違う面白さがある。VOICE!数学科理学科数理科学コース、自然情報学コース数学は厳密な論理によって築かれる美しい学問です。また、科学技術を支える基礎でもあり、その発展において物理学など自然科学の諸分野と互いに深く関わってきました。一方で、情報化が飛躍的に進んだ現代では、コンピュータの知識も不可欠となっています。専門知識を教えるだけでなく、筋道の通った論理的な考え方や柔軟な発想のできる人材を育てます。そして、卒業後には教育や情報産業を始めとする様々な分野に寄与し、文化の発展に貢献できるようになることを指導の目標としています。物理学コース物理学とは、極微な素粒子の世界から広大な宇宙まで、私たちの身のまわりで起こっている様々な自然現象の中に潜む原理や法則を、実験や観測を通して明らかにすることにより自然を理解する学問です。物理学コースでは、物理学に関する知識を所有するだけではなく、知識に基づいて自由な発想と豊かな創造力を発揮できる人材の育成を目標としています。物理学で培われた問題解決能力は専門分野に限らず、実社会においても威力を発揮します。化学コース私達の周りには多種多様の物質が存在し、様々な化学現象が起きています。化学は物質の性質や現象を分子レベルで解明・理解するとともに、新物質の創成や未知機能の発見を通じて人類が自然環境との共生を保ちつつ発展するのに貢献する学問です。化学コースでは、化学の基礎を重視しながら新しい問題にも対応できる人材の養成を念頭において教育を行います。実験に多くの時間が割り当てられており、ここでは自ら問題点を見つけ出し、それを自主的に解決する研究の方法を学びます。地球学コース地球学は、地球の過去・現在の姿を明らかにして、かけがえのない地球と私たちの将来を考える上で必要な情報を提供していく学問分野です。火山・地震・台風・干ばつ・熱波・洪水などの災害に対処し、地球の営みを多角的に捉えるために、より広く、より深く学ぶことを目指して、従来の地質科学から地球学への展開を進めています。地球学コースのカリキュラムには、信州の地の利を生かした多くの野外実習が取り入れられており、地球に関して体験的に学ぶことができます。生物学コースこの数十年の間に生物学の教科書は全面的に書き換わりました。生物・生命の理解があらゆる分野で著しく進展したからです。ヒトをはじめ種々の生物で遺伝子の全塩基配列が決定され、21世紀の生物学はさらに新しい時代を迎えています。現代社会は生物学に関連した遺伝子治療や遺伝子組換え作物などのミクロの、地球温暖化や生物多様性などのマクロの問題に直面しています。生物学コースでは、生物学の発展に寄与し、種々の社会的問題に生物学の視点から主体的に対応できる人材を育成しています。物質循環学コース「物質循環学」という聞きなれない分野は、従来の基礎自然科学の境界に位置しています。本コースでは、体系だった基礎知識をベースとして、新しい研究・教育分野を開拓します。環境変化のしくみは複雑にからみあっていて、人類と自然との共生の道を簡単には切りひらけないのが現実です。この複雑なからみあいの仲立ちをしている物質の流れ-物質循環-を、ステップごとに正確に理解することが、この道をひらく第一歩だと私たちは考えています。環境問題は、これからの人間社会が避けて通ることのできない大きな問題です。身につけた知識を応用して、さまざまな問題に取り組むことができる社会人・研究者が育っていくことを願っています。理学科数学科抱け、知的好奇心と探求心。自然科学の学びには最適なこの信州で、未来を創る原動力となる人材を育成します。数理・自然情報科学科3年 藤ふじ森もり 雄ゆう也やさん出身地/長野県(長野県諏訪清陵高等学校卒)SHINSHU UNIVERSITY18

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