ミッションの再定義に基づく教育研究の高度化・機能強化|信州大学
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31 従来の「繊維工学」から新たな「ファイバー工学」へ 従来の衣料分野だけでなく、建築・土木、航空機などの輸送体、電気・電子材料、メディカル材料など幅広いテクニカルテキスタイル分野で活用される「繊維・ファイバー工学」へ発展させ、“繊維”に根ざした伝統的な科学技術を背景としながらも学際的先端科学技術を開拓できる人材を育成してきた。 環境教育プログラム 環境機能工学科の設置を機に、平成13年に国公立大学の学部として全国で初めて環境ISO14001の認証を取得し、エコキャンパス、環境教育に努めてきた。それらの実績に基づき、第15回地球環境大賞優秀環境大学賞や第9回工学教育賞文部科学大臣賞等多くの賞を受賞している。 グローバル人材、伝統技術と 先端技術を兼ね備えた人材の育成グローバルCOEプログラム及び卓越した大学院プログラムで博士課程国際ファイバー工学コースを設置し、グローバル人材を育成してきた。また、大学間連携共同教育推進事業で修士課程繊維・ファイバー工学コースを設置し、福井大学、京都工芸繊維大学と連携して伝統的な基礎技術と先端技術とを兼ね備えた人材を育成している。 サスティナブルソサイエティ グローバル⼈材養成学位プログラムサスティナブルライフライン(エネルギー、水、食料分野)の構築に貢献するグローバルリーダーの養成を目的とした5年一環教育のプログラムである。インターンシップや海外留学を含めた実践的なプログラムにより、将来の社会のあるべき姿を見据えた技術開発を推進できる人材を養成し、日本の高度技術社会を活性化する。地球環境大賞優秀環境大学賞受賞(平成18年)たす。エネルギー複合材料分野及び繊維・ファイバー工学分野などの学際的先端科学技術を開拓できる研究能力を有し、環境マインドをもった、先導的な人材の育成の役割を果たす。― 3.教育改革の方向性 ―環境マインドをもつ人材養成プログラムを推進してきた実績を生かし、環境に特色を持つ科目・教育プログラムの充実を進める。国際ファイバー工学教育研究拠点プログラムなどのグローバル人材育成のための教育実績を継続し、更なる改善・充実を図る。福井大学、京都工芸繊維大学と連携し、繊維・ファイバー工学分野において、伝統的な基礎技術と先端技術とを兼ね備えた人材を育成していく。強みや特色、社会的な役割― 1.前文 ―信州大学においては、信州の豊かな自然と文化の中で、自然環境の保全、新しい学術・文化の創造、人々の健康と福祉の向上、地域及び全国の産業の育成と活性化を目指して教育研究に取り組んでいる。工学分野では以下の強みや特色、社会的な役割を有している。― 2.人材育成像 ―科学技術と環境保全との調和に関心をもち、学際的技術の研究開発や国際化に対応できる高度な技術者、及び、衣・食・住の要である“繊維”に根ざした伝統的な科学技術を背景として、新しい文化の創造と高度な科学技術時代に対応できる国際的で高度な技術者の育成の役割を果

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